QK病系短編集3

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izw side


…寝られない、、



みんなが帰って静かになったオフィス。

一度家に帰ってシャワーを浴びて戻ってきた俺は、朝と同じように、仮眠室の布団に横になって目を瞑ったんだけど、一向に眠気がやってこない。


午前中いっぱい眠っていたのが原因かとも思うけど、でも、最近寝られていなかった俺の身体は午後半日の活動でも疲労を感じていて、これなら眠れそうだと思ったのに、、


時間を確かめるために時計を確認すると、ちょうど日付が変わったところで。

確か、布団に入ったのが22時前だから、もう2時間以上こうしてるのか、、


またこのまま、朝まで寝られないんじゃないかと思い始めたところで、帰り際の須貝さんの言葉を思い出した。


須『もし寝られなければ、何時になってもいいから連絡して』


遅い時間でも遠慮しないでいいからって何度も言ってくれたのを思い出して、連絡、してみようかな、、なんて。


普段なら、こんな時間にこんなことで連絡なんてしないけど、今日だけ、、


伊『寝られないです』


もしかしたら須貝さんはもう寝てるかもしれないと思って送ったメッセージには、びっくりするくらいすぐに既読がついて。


返信の代わりに、電話がかかってきたから急いで応答ボタンを押す。


須『やっぱ、寝られなかった？』

伊「はい、、すみません、こんな時間に、、」

須『いや、連絡しろって言ったの俺だから。なんとなくそんな予感してたし。今布団には入ってんの？』

伊「はい、もう2時間以上は、、」

須『そんなにか。もっと早く連絡くれてよかったのに、、まあいいや。あったかくして、目瞑ってちょっと話そうか。』


いつもより静かで穏やかに話してくれる須貝さんと、最近あった面白いニュースとか、近所にできたご飯屋さんのこととか、ほんとにたわいない話をしばらく続けて。

そうすると、さっきまであれだけ目が冴えてたのが嘘みたいに眠気がやってきて、頭が回らなくなっていく。


須『ふふ、伊沢、眠くなってきた？』

伊「ん、、寝られそう、、」

須『よかった。寝るまでこのままにしとくから、寝ちゃいな？』

伊「…ん、ありがとうございます、、」


なんで、今まで寝られなかったのにこんな急に、、



まぁいいか、そんなことは次起きてから考えよう。

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