QK病系短編集3

- ページ22

fkr side


河村が出て行ったタイミングで、物音で起こしてしまったのか言がうっすらと目を開けた。

福「起きた？色々買ってきたからさ、使ってみようか。」

言「…ん、ぁりがと、ございます、、」

福「あ、そっか、喉痛いのか。なるべく喋らないでいいからね。まずこれ、喉のスプレーだけど、これで合ってる？」

言「…(ｺｸﾝ)」

福「よかった、じゃあこれ、、の前に、先になんか飲んだ方がいいか。痛いかもしれないけど、水分補給大事だからちょっとでも飲んでみて。」

せっかく起きたんだからってことで、このタイミングで水分補給させて喉スプレーして冷えピタも貼って。

もう一回熱も測ったけど、相変わらず高いな、、

だけど、寒気はないみたいだからここが山場だと思いたい。


諸々の必要なことを終えて、もう一度寝かせようと毛布を掛け直した時、ゆっくりと入り口のドアが開いて。

河村に背中を支えられて一緒に入ってきた問は明らかに調子が悪そうで、むしろなんでさっき会った時に気がつかなかったのかって感じ。


福「おかえり。問、ごめんね、さっき気がつけなくて。もう一枚布団出すからちょっと待っててね。」


言はなんのことやらさっぱりという顔してるけど、説明は後回しだな。

限界だったのか、布団を敷いてる間に入り口で座り込んでしまった問を河村がどうにか支えてくれてるけど、もう多分歩くのは無理だよね。

ってことで、この短距離ならどうにかなるだろうと判断して、問を抱えて布団まで運んだわけけど、これは熱いな、、もしかしたら、言よりも熱が高いかもしれない。


さっき会ってから今までの間、どこで時間を過ごしてたのかわからないけど、あの時気がついてればここまで悪化しなかったのかな、、

-→←-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す