QK病系短編集2

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雷雨の影響で時間が空いたから、須貝さんと問と三人でダラダラ喋ってたんだけど。


…なんか、問の様子がおかしいんだよね。


最初は普通だったと思うんだけど、雷やばいねって話になったあたりから、どこか落ち着かない様子で。


さっきカーテン閉めに行ってたし、今さっきも須貝さんにぴったりくっついてるのを指摘されてたし、もしかしたら雷苦手なのかな、、？


もしそうなら、ゴロゴロと不穏な音が鳴り続けるこの状況は辛いだろうから。


福「ねぇ問、今度の企画で、録音した音声流す問題があるんだけど、不具合ないか確認してもらえない？」

問「僕でいいんですか？」

福「うん。一応俺と河村でチェックしてあるんだけど、念のため。」


ちょうど都合良く、今度の企画で使う予定の音声があったから、それを確認してもらう名目でヘッドフォンを付けさせて、外音を遮断させてみる。

これでしばらくの間は雷の音から遠ざけてあげられるかな、、ってまぁ、まだ問が雷が苦手だって確定したわけではないんだけど。


でも、クイズの音声に集中したらさっきまでのソワソワ感も無くなった気がするし、大方俺の予想は間違ってなさそう。


それなら、音声チェック終わったあとは何聞いててもらおうかなぁ、なんて考え始めたら。



(ﾋﾟｶｯｯｺﾞﾛｺﾞﾛﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ)


福「うわっ、」

須「わ、今のやばいな、、っあ、電気消えた、停電、、？」

福「そうみたいですね、、危ないからなるべく動かないように、、」


一際大きな音が鳴ったと思ったら、部屋の電気がパチンと消えて、真っ暗に。


急な暗闇で何も見えないから、とりあえず目が慣れるまではここで大人しくしてるのが安全かな、、





…ん、、？



須「…問！えっと、、ここか？ヘッドフォン外すぞ？大丈夫だからな。」

問「…っ、はぁっ、ひゅっ、ﾊｧｯｯ、ｯｯ、ゃっ、ﾋｯ、、」

福「え、ちょっと、大丈夫！？急に暗くなってびっくりしちゃった？見えないかもしれないけど、須貝さんも俺もここいるからね。」


雷と雨の音に混じって、近くで聞き慣れない音がすると思ったら須貝さんの慌てた声が聞こえてきてはっとする。


謎の音は、過呼吸状態になった問の呼吸音だったんだ、、


これは動いたら危ないとか言ってる場合じゃなくて、手探りで問の隣まで移動して、ひとまず自分の存在を知らせて。



…あ、もしかして、、怖いのは雷じゃなくて暗闇だったりする、、？？

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