QK病系短編集2

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fkr side


撮影と撮影の空いた時間、みんなはフリバを楽しんでいるけれど、俺は急ぎで終わらせてしまいたい仕事があったからPCと向き合っていて。

でも、どうしてもクイズが耳に入ってきちゃって集中できないや。


それにみんなのほうだって、隣で仕事されてたらやりにくいだろうし。


次の撮影までに終わらせるつもりで、PCを抱えて撮影部屋に向かう。


この時期、誰もいない部屋は寒いから嫌なんだよなあ。

一旦行ってエアコンをつけて、暖まるまでの間にコーヒーでも淹れに行こうかな。



…と、そんなことを考えながらドアを開けたんだけど。



福「…ぇ、、？伊沢、、？」

伊「…っ、、ふ、くらさん、、」


電気もついていない真っ暗な部屋で、伊沢が一人ぽつんとソファに座っていて、ほんっとうにびっくりした。


確か今日はテレビの収録があって、終わり次第オフィスに向かうと聞いていたけど。


早く終わって仮眠でも取ろうとしているのかと思ったけど、電気をつけて部屋を明るくしたことで気がついた。



…伊沢、泣いてる、、




福「伊沢、大丈夫？どこか痛い？」

伊「…ｯｯ…なん、でもない、、ちょっと、休んでた、だけで、、」

福「嘘。そんなに泣いて、なんでもないわけないでしょ。体調悪い？疲れちゃった？」

伊「…(ﾌﾙﾌﾙ)、、ち、がう、、」

福「違うの？まあ無理に話して欲しいとは言わないけど、、俺、ここにいても平気？」

伊「(ｺｸﾝｯ)」

福「わかった。じゃあ、何かあれば声かけて。」



なんで泣いてるのかも、一人でここにいた理由も、何一つわかってないけど。


でも、なんとなく今は一人にしない方がいいような気がして。


念のため、伊沢の許可を取ってからソファの反対側に腰を下ろして、持ってきたPCを開く。


正直、伊沢のことが心配で仕事どころではないんだけど、、

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