QK病系短編集2

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kwmr side


撮影部屋は、さっきまでとむが篭って作業していただけあって暖かくて。

冷たくなった指先が温まっていくのを感じながら、ソファで横になったとむの様子を窺うと、寒がっている様子はないけれど、いつもより呼吸が速くて浅い、、ような気がする。


河「もし、話せそうならどこが辛いか教えてくれる？」

と「…っ、なんか、私も、よくわからないんですけど、、目眩がして、頭が重くて、身体が怠い、です。」

河「なるほど、、熱は無さそう？」

と「…多分、、」

河「一応、測っておこうか。体温計あるはずだから取ってくる。他に何か欲しいものはある？」

と「ぁ、んと、、私のデスクの引き出しに、アイマスクがあるので、それを持ってきていただけると、、」

河「わかった。じゃあ、ちょっと待ってて。寝られそうなら寝ててもいいから。」


さすがに、ここまでくると体調不良を隠す気にはならないようで、素直に症状を教えてくれたから。

念の為熱は測っておいた方がいいかと思って体温計を回収しつつ、言われた通りアイマスクを持っていく。

ついでに、福良の元に寄って廊下の通行止め依頼を解除して。



河「お待たせ、、あぁ、寝ちゃったか。」


離れていた時間は10分かそこらだと思うけど、こっそり体温計を差し込んでも起きないくらいには深い眠りに落ちているようで。

本人の申告通り、体温計が示す数値は平熱と同じかやや高め程度だから、ひとまずそこは安心。

あとは、目が覚めたら不調の原因を探しつつ、それを隠そうとした理由を聞ければいいんだけど、、

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