QK病系短編集2

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sgi side


須「はい、じゃ手ぇ洗って、、んで、口も濯いどこうか。ぐちゅぐちゅできる？…そ、おっけ。じゃあ、ベッド戻りましょうかね。」

福「…んっ！！」

須「…はい？…あー、もしかしてあなた、抱っこしてって言ってる？」

福「…(ｺｸﾝｯ)」

須「マジか。できるかなぁ、、ま、やってみますか。じゃあ、しっかり掴まっててよ？」


ようやくトイレから出られたから、洗面所で手を洗わせたらまさかのお願いをされて。

いやいや、あなたメンバーの中でもかなり身長あるほうなのよ、なんて思いつつ、試しに抱えてみたら意外といけるもんなのね。

日頃から運動して鍛えておいてよかった。

とはいえ、なかなか経験したことのない重さと大きさだから、寝室までの短い距離を、ぶつけたり躓いたりしないように気をつけながら慎重に歩いて。


須「はい、到着。じゃあベッド降ろしますよ〜。」

福「…んむ、、まだ、、」

須「だーめ。これじゃ休めないでしょ？寂しいなら手繋いでてあげるから横になって。」

福「むぅ、、お腹、とんとんもする、、」

須「はいはい、やりましょう。あ、でもその前に水分補給せなあかんか。ちょっとずつでいいから、これ飲める？」

福「ん、飲む、、ぅげ、おいしくなぁい、、」

須「あっは、そんな不味そうな顔せんでも。じゃお口直しにお水もどうぞ。」


…なんかもうね、3歳児かってくらいのわがままボーイになってるけど。

でも、俺が来た頃には枕元に経口補水液と水のペットボトルが置いてあったり、洗面器が用意されたりしてたから、最初はきつい中でも一人で頑張ろうとしてて、その反動がこうやって出てるんだと思うんよね。

だからまぁ、なるべく希望は叶えてあげたいな、と思っちゃうわけで。

それがストレス解消につながるなら、そして体調の回復につながるなら、これくらいお安い御用ってもんよね。

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