拝啓、兄上へ【鬼滅の刃】 (ページ8)

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「綺麗にしてくれてありがとう、鬼狩りのお嬢さん」

『村長さん...』

先程居た村の村長さんが後ろにいた

「お琴も喜んでるだろうね」

遠く空を見つめて笑っていた

「ここまで1人で元通りにしてくれたこと本当に感想している。ここはワシにとって友の村ようなだったからの...お互いに協力して生きていた。祭りごとがあれば共に祝い、幸福を共有した」

とても強い絆で結ばれていた村だった

『...ごめんなさい、私...』

「責めてるわけじゃない。謝らないでくれ。でないと、ワシがここの村人達に怒られてしまうよ。さぁ、泣くのは止して立ってください。貴女が助けるべき命と守るべき命はここだけじゃない。どこか遠くの村や街方にもいるでしょう。だからどうか多く命を救ってください」

村長さんは優しく微笑んだ

なんて優しい人なんだろう

なんて優しい村人達なのだろう

暖かい愛情の気配がする

私は涙を拭い立つ

『...ここでのこと忘れません。近くに寄った時にまた来ます。もし全て事が終わっても、また来ます。だから、また会いましょう』

「ええ。いつでもおいでください。歓迎します」

『ありがとうございます。...では行ってきます』

「はい。行ってらっしゃい。お気をつけて」

村長さんに背中を押された

村長さんは強い人だ

忘れない

私は次の任務へと走った

「幼い女の子がここまで元通りに..それに仇も討ってくれた...彼女はきっと立派な女剣士になるんだろう。お琴見守ってやってくれ」

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休むことなく任務を5つ連続でこなした

体を強く地面とかにぶつけたくらいで、大きな怪我はない

腕には違和感と痛みがあるけれど

早く帰りたかった

この後は1週間の休暇がある

家に着くと

千寿郎「...！！姉上...！！」

千寿郎は私を見るなりに走って嬉しそうに飛びついた

愛らしい千寿郎をぎゅぅっと抱き返し頭を撫でる

『ただいま千寿郎。家の事とか変わりない？』

千寿郎「変わったことはありませんよ！姉上が無事で良かった...」

安心したのか少し涙を浮かべている

『長い間留守にしてごめんね。大変だったでしょ。これからは頑張って早く帰れるようにするよ』

涙を拭ってやり笑いかけると笑ってくれた

千寿郎「気にしないでください！姉上、お疲れでしょうし早く上がってください。兄上ももうすぐ帰ってこられますよ」

『では、父上に報告しに行こうかしら』

千寿郎「僕は昼食の準備をしてきます！」