拝啓、兄上へ【鬼滅の刃】 (ページ15)

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昼食後ゆっくりしている時

杏寿郎「そうだ！！A！！」

『どうしました？』

杏寿郎「明日街へ行かないか！！」

『え、出かけてもいいのでしょうか...』

話しながら兄上は私がいるベッドに座った

杏寿郎「許可は貰った！！」

『それならよかったです。けど、どうして...』

杏寿郎「入隊祝いだ！！」

『や、そんなことしてもらわなくても...』

杏寿郎「俺がしたいんだ！！」

兄上はじっと見つめる

私はまた負けてしまった

『ぅう...分かりました...お言葉に甘えて...』

兄上は「欲しいものがあれば遠慮なく言うといい」とわしゃわしゃと笑って頭を撫でてくれた

...誰にも言わないけれど

優しく強い兄上に褒めてもらったり、笑いこうして頭を撫でてくれることが

私の中で1番安心するのだ

だから千寿郎にもしてやりたい

それに兄上を支えなくてはと強く思える

本当に兄上は凄い人だ

自慢の兄上だ

『あ、兄上！髪が...！』

杏寿郎「はっはっはっ！！」

兄上は楽しそうに頭を撫で続けた

ここまで来ると犬になった気分だ

けれど嫌ではない

むしろ心が温まる

「派手に仲のいい兄妹だなぁ煉獄」

杏寿郎「む！！宇髄ではないか！！」

宇髄「おぅ。ちょうど今日非番になったから見舞いに来てやったぜ」

「手土産だ」と箱に入った饅頭を渡した

杏寿郎「ありがたく頂こう！！」

『あ、えっと...兄上...』

宇髄「おーおー、お前の妹は派手に美人だなぁ！！」

『ひぇぇ...』

なんて美男子だ...

初めて見た...

杏寿郎「A！！紹介しよう！！こちらは宇髄天元だ！！俺の3つ上でな！！父上の代わりに柱合会議に参加した際仲良くなった！！」

宇髄「祭りの神で、音柱だ！」

『柱！？』

柱だと驚いたけれど

祭りの神とは...？

お祭りがお好きなのかなぁ...

私もお祭り好きだ

特に花火が...

はっ！名を言わなければ失礼だ！！

『...あのっ、私は煉獄Aといいます！！兄上がいつもお世話になってます！』

宇髄「おう、よろしくな！」

『はい！よろしくお願いします！』

宇髄「目はそっくりなんだなぁ」

『そうなんです！兄上達は母上によく似ていると言われますが！』

杏寿郎「本当に母上に似ている！！」

『母上に似てる事は嬉しいのですがこの瞳は誇りなのです！』

宇髄「派手に言うなぁ！理由とかあんのか？」

『り、理由ですか...？えっと...その...なんと言うか...少しお恥ずかしい...』