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私は初任務へ向かった

兄上と千寿郎は心配そうに私を送った

なぜなら私は体があまり強くなかったからだ

季節の変わり目でいつも熱を出すか体調を崩す

幼い時は酷かったけれど

成長にするにつれ、それは無くなった

今ではとても元気だ

でも、今日の初任務は春から夏へ変わる時期

それで心配していたのだろう


兄上、千寿郎。心配は無用です

私は大丈夫です。だから安心してください


『えっと、報告があった所は...』

「ココカラ先!南西!」

『南西...山だ』

「登レ!登レ!」


山を超えた所にある村だろう


山を登ろうとした時にそこに住む人が「止めておけ、その峠を降りた村は化け物によって無くなった」と


「ここがその村に1番近い村だ。きっと次は俺らの村が...」


そう怯えていた

遅かったせいで峠の先の村が...

鎹鴉にその村を見てきてくれと、頼み飛ばすが

鎹鴉は「人1人いない」と

生存者はいないようだ

彼らを守れなかった分この村を守ろう


『私に任せてください!安心してください!』


私は精一杯声をかけた


そして夜

静かに木が風で揺れる音が聞こえる

村の山側にある小屋に私は潜めている

1人だということに緊張を覚えるが

責務を果たすのだと、心に焚き付け

緊張を溶かす

風と共に微かに鬼の唸り声が聞こえた

すぐに戸を開け外へ

目の先に1体の図体の大きい鬼

隣村を喰い滅ぼしたのにも関わらず

涎を垂らしている

何と醜い鬼なのだろう

唸り声を出す鬼

醜い図体をどれ程肥やすのか

そのためにどれだけの人が命を失わなければならないのか

そう思い

私は鬼の頸を狙う


『炎の呼吸 伍ノ型 炎虎』


鬼は腕を振り上げ私の攻撃を跳ね飛ばした

もちろん、私も飛ばされた

飛ばされた先が不幸か民家の近くだった

怯えながらここの村民達は眠っている

まずい

このままだと被害が...

最悪死者が

させるものか!


『全集中 炎の呼吸 壱ノ型 不知火』


狙うは鬼の頸ただ1つ

地面を蹴り

斬る

しかし斬れたのは

鬼の腕

全集中したことにより咳が出る

落ち着いて呼吸を整えなくては

整えようとも鬼は攻撃をしてくる

整える暇もない

受け身ばかりで、どんどん民家に近づいてしまう

焦りとともに呼吸のしづらさが募る

一度鬼をここから遠くにやらなくては


『っ…鬼!ここの村人を喰らいたいのならまず私を倒しなさい!』


そういい村から離れる

鬼はなかなか喰えないことから怒っているようで、私の挑発に乗ったようだ

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 兄妹   
作品ジャンル:アニメ
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美園(プロフ) - 面白かったです,心の中でこれからも楽しませてもらいます!素敵なお話ありがとうございました! (11月19日 22時) (レス) id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠羅 | 作成日時:2021年10月20日 8時

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