飯田ルート9 ページ26
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八百万「いいえ。確かに皆さん酷い怪我をしています。ですが彼女が1番の重傷者です。救急車はまだ到着していません。今ここで1番早いのはインゲニウム、貴方です。救うのでしょ？行ってください」
飯田「......すまない。行ってくる」
八百万「ええ。指示は私にお任せ下さい」
八百万くんは的確に指示をしてくれた
不甲斐ないく情ない姿を見せてしまったのは申し訳ない
だが、俺はすぐにでも彼女の元に駆けつけたかった
この目で彼女の安否を確認したかった
その揺らぎの中でもヒーローとして立たなければならない
俺のその揺らぎを見通していたのか
そう思うと
八百万くんに、感謝と尊敬の言葉が浮かぶ
飯田「Aくん！！」
「む、君は...？」
冨岡「飯田か...確かお前は足が速かったな。...頼めるか」
飯田「はい、任せてください」
「...派手に血を流してやがる。傷口は塞いであるが腕がな...」
「とにかく病院に」
彼らも手当を受けていた
冨岡さんの膝に頭を置いて倒れているAくんを見た
両腕が無かった
冨岡「......すまない。俺が未熟なばかりにAを護れなかった」
とても辛そうな顔をしている
きっと彼女は...
飯田「そんなことないです...Aくんがそれを聞いたら怒りますよ」
「何をそんなに落ち込んでいるのさ。気にする事はない」と言うに違いない
「冨岡、心配や悔しさは分かるが一刻を争う！！君、急ぎなさい！！」
「こちらのことは気にせず行きなさい」
飯田「は、はい！！...Aくん、もう少しだ...頑張ってくれ」
凛々しい眉の男性と額に傷のある男性に言葉をかけられ
すぐに彼女を抱えて走る
気を失っている彼女に声をかけ続ける
何だか
彼女の存在が線香花火の様に感じてしまう
どんどん
消えていってしまい
火がぼとり、と落ちてしまいそうだ
でも、頑張って息をしている
...Aくん
君にもっと話したいことがあるんだ
君に感謝したいことも、伝えたいことも
笑い合いたいこともあるんだ
飯田「頼むよ。Aくん。もう、もう...僕の前から居なくならないでくれ...」
画面の先で身を削り、自分の命をかけて戦っていた彼女の力にも支えになれたのだろうか
力になりたくてもなれない歯痒さ
胸が張り裂けそうなくらいに悔しくて
今こうして腕の中で頑張って生きようとしているAくんの傷の痛みを僕にも分けて欲しい
辛い思いも痛い思いも
もうして欲しくはない
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珠羅(プロフ) - cosmoさん» 指摘ありがとうございます！自分のミスに腹抱えて笑いましたw引き継ぎよろしくお願いします！ (2021年12月23日 1時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
cosmo - おっと、伊地知が出たぞ、、、w (2021年12月22日 22時) (レス) @page22 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
逸希(いつき)(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませていただきました！飯田くんルートも楽しみに待ってます！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: b0d746d6cf (このIDを非表示/違反報告)
ニャー(プロフ) - コメント失礼します!!飯田くん最推しなのでぜひとも飯田くんルートを作って欲しいです!!! (2021年7月28日 20時) (レス) id: aa6e567e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2021年6月15日 15時
