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嬉しいはずなのに
なぜこんなに胸が痛い
なぜ嬉し泣きじゃないのに涙が溢れる
今どんな顔をしているのか見えないだろ...
『...おそ、く...なって、ごめん、なさ......』
冨岡「いい...気にするな...」
だから頼む...
Aを連れて行かないでくれ
「カー！！ココヲ右ニ曲ガレ！！病院！！病院！！」
冨岡「気をしっかり持て。後でまた話そう」
『......ぎ、ゆ...さん』
冨岡「何だ」
『......へへ』
いつもの晴天のような笑顔が見えた
それを機に更に力なく頭を俺に寄せた
呼吸音が...しない...
嘘、だろ...
待ってくれ
冨岡「お願いだ...！！逝くな...！！嫌だ...逝かないでくれ...！！」
崩れるように座り込んでしまい
Aの頬を優しく叩くが目覚める気配がない
俺はまた泣き叫ぶしかなかった
...間に合わなかったんだ
「何があったんだ...！？」
「急患だ！！早く治療室へ！！」
「オペの準備を！！」
鴉が医者を呼んだのかAは担架で運ばれ緊急手術となった
引き剥がされた俺はただ見送ることしかできなかった
.
目が覚めると病室だった
冨岡「...」
Aはもういない
何もかもどうでもよくて
酷すぎる虚無感に襲われる
起き上がり窓の外を見ると
残酷なことに清々しいほど晴れている
さっきまであった感覚が俺を痛めつける
惨めに頭を抱えて自己嫌悪と簡単に言いくるめない程に自分自身に怒りが湧く
なぜ俺はこれほどまでに弱い
なぜ俺はまた同じことを繰り返す
そのせいでAは死んだ
...もう、愛した人がどこにもいない世界で生きたくない
晴れていると最期の笑顔を思い出す
あ...
......それを思い出しながら逝けるのもいいかもしれない
窓の冊子を掴み身を乗り出す
錆兎「義勇...起きたなら......何をしてるお前は！！！やめろ！！！」
錆兎に抑えられ窓から離れた
錆兎「何を考えているんだお前は！！！自ら手にかけるだなんて馬鹿なことをするな！！！」
冨岡「頼む...」
真菰「何の騒ぎ？どういう事？」
錆兎「義勇が飛び降りようとしていたんだ！！」
真菰は静かに俺の目の前に来た
両頬を引っ張られる
真菰「義勇...何そんなにも落ち込んでいるの」
落ち込む？
違う
絶望だ
2度も俺はAを守りきれなかった
あの子はまたボロボロになって戦った
そして失った
自分自身が憎たらしくて
何もかもどうでもいい
酷くぽっかり穴の空いた所からヒビが入り崩れる様だ
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珠羅(プロフ) - cosmoさん» 指摘ありがとうございます！自分のミスに腹抱えて笑いましたw引き継ぎよろしくお願いします！ (2021年12月23日 1時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
cosmo - おっと、伊地知が出たぞ、、、w (2021年12月22日 22時) (レス) @page22 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
逸希(いつき)(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませていただきました！飯田くんルートも楽しみに待ってます！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: b0d746d6cf (このIDを非表示/違反報告)
ニャー(プロフ) - コメント失礼します!!飯田くん最推しなのでぜひとも飯田くんルートを作って欲しいです!!! (2021年7月28日 20時) (レス) id: aa6e567e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2021年6月15日 15時
