転生転生2【東リべ×ブラスタ】 (ページ27)

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『...やるつもりなの？』

ドラケン「あぁ...俺は大丈夫だ。早くしろタケミっち」

タケミっちは急に上を向いて叫んだ

ヒナ「タケミチ君？」

武道「情けねえ！！」

タケミっちはあの時と同じ覚悟を決めた顔をしていた

情けないのは私の方だよ

武道「Aさん、俺がやります。下がっててください」

『...わかった』

ここは私が出る幕じゃない

何かあれば直ぐに守れるところで見守ろう

キヨマサ「なんだ？テメェ死にてぇのか？コノヤロウ」

タケミっちの逃げずに戦う姿は本当に凄い

武道「決着ついてなかったよな？」

キヨマサ「あ？」

武道「喧嘩賭博のタイマンの決着！！」

キヨマサ「...は？」

「何言っちゃってんだテメー！？どう見てもテメェの負けだろーが！！」

武道「負けてねぇよ」

...本当どっか真一郎君に似てる

ドラケン「へー。タケミっちに1億円」

武道「へ？」

ドラケン「くだらねぇけど乗ってやるよ」

『私もタケミっちに1億円』

ヒナ「ヒナも！！タケミチ君に1億円！！」

エマ「エマも！！タケミっちに1億円！！」

武道「ヒナ！？Aさんにエマちゃん！？」

タケミっちなら勝てる

信じるよ

キヨマサ「...はんっ！コイツら切羽詰まってどうかしちまったんじゃねぇか？」

嗤うキヨマサにドラケンが「してねぇよ」と言う

ドラケン「タケミっちが勝つ」

『信じたから4億円かけたんだろうが』

武道「行くぜキヨマサ！！勝負だ！！」

ザクッ

嫌な音が聞こえ

タケミっちが酷く叫び腕を上げた

その手に刃物が刺さっていた

キヨマサ「なんだよ。殺したと思ったのに意外と反応いいな」

ヒナ「タケミチ君！！」

怒りが限界かもしれない

キヨマサ「タイマンなんてする気ねぇよ。ただの処刑だろ？」

キヨマサ一派は嗤う

あの時のアパートの奴らと重なって見えた

キヨマサ「殺してやるよ花垣」
「A！！俺と死のう！！」

ドラケン「椿...！！手ぇ、出すんじゃねぇ…落ち着けや…」

『キヨマサ達、アイツと同じだよ...』

エマ「タケミっちを信じてるんでしょ。危なくなったら助けてやってよ。ね？」

エマがそう言った後タケミっちの雄叫びが聞こえた

足元に血の着いた刃物が転がった

死んだ父さんの「忘れるんじゃねぇぞ」という念を思い出し吐きそうになる

だけど飲み込んでタケミっちの気合いを見届ける

何度も何度も立ち向かって転げさせられ

どこか過去の自分と重なった