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「おりゃぁあ!!」
誰かが加勢したおかげで
攻撃は来なかった
『…誰?』
「タケミチのダチっす!」
「「溝中五人衆参上!!」」
タケミっちの…
仲間のピンチに駆けつけたのね
黒髪と茶髪のメガネがふざけたポーズをしてるのは触れないでおくけど…
『タケミっち達なら、向こうにいる。2人共重症だから行ってくれる?』
「でも、アンタ...」
のんきに話してる間も殴りかかってくる
『よそ見するな!!』
やられそうになったロン毛を庇う
「もしかして...東卍の女傑...」
「ヤマギシとタクヤはタケミチの方に行け!俺とマコトが残る」
『...やるよ』
「おっす。絶っ対ぇ負けねぇ!!」
タケミっちの仲間とキヨマサ一派と殴り合う
ピンク頭と黒髪はタケミっちのようにやられっぱなしだった
でも、タケミっちと同じくらいの気合いを見せていた
私もコイツらに負けたくない
殴っては庇い、助けの繰り返しを続けていたら
警察と救急車のサイレンが聞こえた
警察が来ることを怖気付いたのかキヨマサ一派は自分達の頭を置いていき逃げた
『ようやく来たかぁ…ドラケン達の方に行こう。立てる?』
ピンク頭「すんません...助けて貰って」
『私も助けられたよ』
黒髪「かっけぇ...くぅ...」
こういうの初めてだからどう対応したらいいか分からないけど
ドラケンとタケミっちが心配だ
『......早く行くよ』
2人は元気よく返事をして後を走る
エマに電話をかけてどこの病院か聞く
エマの声が今も泣きそうで
落ち着かせるよう声をかけた
エマとヒナはタケミっちの仲間2人とタクシーで行くそうだ
家族と夏祭りに行ったからバイクは家だから走るしかない
ドラケン、生きてろよ…
疲れ以上に押し寄せる不安を紛らわせるよう必死に走った
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病院に着くと手術中だった
タケミっちは既に怪我の処置してもらっていた
ドラケンについて聞くと
救急車の中で心肺停止したそうだ
それを聞いた瞬間唖然した
エマは「怖い」とヒナに泣きついていた
ヒナも泣いていた
私は2人に寄り肩を支えた
『...大丈夫。大丈夫...』
エマは真一郎君の事もあるから…
辛いよね…
ヒナも怖い思いもさせて…
力不足で申し訳ない
悔しさと不安を堪えなくては
2人に伝わったら余計に辛い思いさせる
こういう時上手くなにか言えたら…
大丈夫だ、としか言えない自分が
何も出来なかった自分が
憎い
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ユノン - 続きが気になる (2022年9月15日 22時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 武道と銀星の絡みが見てみたいです (2022年9月8日 9時) (レス) @page11 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年7月27日 22時