夢くらい見させてください日常編【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ7)

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...ということは

轟「"父親"嫌いなのか...煌斗...」

しょんぼりしつつ抱き寄せるが

轟「痛い...」

煌斗につねられる焦凍であった

焦凍からAへと代わると嬉しそうに笑った

冷「やっぱり焦凍似ね」

轟「嘘だ...」

完全に落ち込む焦凍

Aは、これから好かれるように頑張ろうね。私も協力するよ、と励ました

そんな煌斗は半喰種ではなく半人間だった

顔つきは目は焦凍で他はAと言ったところだ

髪はまだ生え揃っては無いが銀色に光る白髪だ

『そろそろ時間だ』

轟「...そうだな」

落ち込みつつ立ち上がる

冷「気をつけて行くのよ」

轟「あぁ」

『はい、行ってきます！』

今日は兄夫婦の家に遊びに行く予定だ

『元気にしてるかなぁ』

轟「半年ぶりだしな」

『お土産に果物買っていこうか』

轟「近くにいい店がある」

『ならそこにしようか』

Aは産休と育休を機にヒーロー辞めることにした

冷は「仕事中は私が面倒を見るからいいのよ」と言ったが

『私はいっぺんに両方とも出来ないのでちゃんと家庭を守れる自信が無いです...だからいいんです』

そう答えた

その答えに冷は「完璧にやる必要は無いのよ。協力するって言ったでしょ？だから任せて。家族なら甘えるべきよ」

Aは冷の優しさに負け

ヒーロー活動を減らすが継続し

確実に死と隣り合わせのTSCの協力は極力受けないようにした

轟「...着いたぞ」

『うん』

車から降り

兄夫婦に会いにいく

今日は土曜日のため一花もいる

『兄さん、久しぶり』

金木「久しぶり。さ、上がって！」

懐かしいコーヒーの匂いが舞い込んだ

キッキンでトーカがコーヒーを淹れている

轟「義兄さんこれお土産です」

金木「ありがとう、一花が喜ぶよ」

穏やかな日々を過ごし

平和な時代になったと噛み締めた

自宅へ帰宅し煌斗を寝かしつけた

『焦凍』

轟「何だ？」

『煌斗がもう少し大きくなったら私またヒーローに復帰するよ』

轟「そうか！なら、準備しておくよ」

Aは焦凍の事務所でサイドキックとして働いている

世間ではおしどり美男美女夫婦、阿吽の呼吸のヒーロータッグ

そんな風に呼ばれ親しまれている

平和な時代になったとはいえ拭いきれない脅威はまだある

完全な平和な世は出来ないかもしれない

だけれども

『幸せだよ』

轟「あぁ、俺も幸せだよ」

そう言い表すようにA達は自然と顔を近づけ笑い合い

月の光に照らされその影は重なった