夢くらい見させてください日常編【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ32)

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習慣(VI) ページ32

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久しぶりの寮での生活

戦いが終わって向こうで病院で就寝した時はすんなりと眠れた

でも、今は寝れない

体を回復させるためにも眠っていたということがよく分かった

敵意がないことくらい分かってる

体が習慣化されている

10分あればそのくらいで眠れる程のショートスリーパーになった

夜は虫の声や風

カチカチと無機質に鳴る時計

ベランダに椅子を出してコーヒーを飲む

『...はぁ』

皆は夢の中

どんな夢を見るだろうか

眠れたとしても黒々とした沼にジワジワと沈んで行き

溺れたら無数の赤黒い手に襲われる

背負う十字架の意味や記憶は忘れてないのに

心の奥底まで染み付いて

忘れるな忘れるなと言う

眠って夢を見たとしても休まらない

気を紛らわすために読書をする

日が昇る時間になればランニングに出かける

そんな毎日を繰り返した

轟「お前大丈夫か？」

それを言われたのは雄英に帰って来て2週間が経った時

轟「少しやつれてるぞ？」

窓に写っている自分を見てみるがそんなに変わらなかった

『そうかな？』

轟「やっぱり飯のこと...」

『あ、えっとね...！私の場合特殊でヒトのご飯食べても多少エネルギーに変わるんだよ！食べ過ぎたら体調悪くなるけど...』

しょんぼりと表情が沈んでしまい

必死にフォローする

轟「そうか...なら眠れてねぇ...のか？」

『...うん。寝てみるけど20分が最長なんだ』

轟「20分...！？寝れてねぇじゃねぇか！余計に体調悪くなる...！」

心配そうにアワアワする焦凍くん

上鳴「なら一緒に寝ちまえば？」

そこにたまたま居合わせた上鳴くんがそう言う

瀬呂「やましい事すんなよ〜？隣俺だからすぐバレるぞ〜？」

轟「Aの前でそんなこと言うな。...A、今のは気にすんなよ？」

『え、あ、うん。それで一緒に寝るっての...いいの？』

轟「あぁ」

上鳴「なんか力になったなら良かったわ」

瀬呂「仲良くな〜」

上鳴くんの提案で焦凍くんと一緒に寝ることになった

葉隠「それでお泊まり会するの！？」

芦戸「ほほう...これは眠れぬ夜になりそうだね」

八百万「...お嫁に行く前に殿方と夜を過ごすのは...」

耳郎「ヤオモモ。大丈夫だよ。金木の体調のためだよ」

八百万「そうですわね...」

麗日「そうだ！金木さんのパジャマ見てみたい！」

『へ！？』

蛙吹「いきなりね。合宿の時は雄英のジャージでしたものね」

『え？皆ジャージじゃないの？』

皆各々パジャマ着てるのかなぁ