番外編 ※ホラー要素あり ページ20
ホラー要素が入ってるので苦手な方は飛ばして大丈夫です！
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Aちゃんのトラウマエピソード
中国にまだ住んでいた頃
中学に上がった時にはもう無くなっけど
小学校中学年まであったんだよ
特に低学年の時期が酷かったなぁ
何が酷かったって…？
見えてたんだよ
周りの人が見えないものが
このことは誰にも言ってないだ
と言うより言えなかった
ある日同じ門下生の友達の家で何人かで遊んでた
当時中国国内で流行ったホラー映画を見たけど
本当に怖くって仕方がなかった
その日は別によかった
何か見られているって感じはしたけど
後日からその視線は続いた
夏休み
道場の修行合宿で山にある所に行った
そこで起きたんだよ
合宿は1週間
最初の2日はまだマシだった
ラップ音、勝手に物が落ちるくらい
けど徐々に酷くなり
唸り声も聞こえた
怖くて仕方がなかった
案外昼も活発だから油断はできなかった
そして起きた
6日目
稽古が終わり友達と部屋に向かっていた時
後ろから嫌な気配を感じ逃げようとした
けど動けなかった
金縛りが起きたんだ
友達もなっていて困惑していた
嫌な気配と唸り声が近づいて
｢気づいてるんでしょ？私の事。ねェ...そうでしょぉ｣
恐怖のあまり声がてなかった
肩に手が乗ったのが分かった
｢お話しましょ、私とぉ…｣
ねっとりとした声
怖くて気持ちが悪かった
グイッと後ろに引っ張られて
転んだ
私は足を掴まれ引きずられた
その時に見たモノは女の人の割にはガタイは大きく細い腕と脚
肌は青白く汚れていた
服は黒色で
髪も黒色でボサボサのロングヘア
時折私を見る顔は
頭から血がボタボタと流れ落ちて
口からも血が混じったよだれも出ていた
鼻は折れ曲がっていて
言葉にできないほど悲惨だった
けれどニタニタと笑っていた
友達は動けなかったけど大声で
｢助けて！！！！誰か！！！！Aちゃんがぁぁ！！！｣
と叫んだ
私も叫ぼうとしたけど出なかった
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作者名：珠羅 | 作成日時：2019年9月23日 18時
