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爆豪「…てめぇあんまり動くんじゃねぇぞ」
『えっ…』
爆豪「どんだけ鈍いんだよ。気づけよ…首だよ首」
『……ひっ』
私の首の周りに鋭い針に囲まれている
ゾッとした
「あら、起きたのね。爆豪勝己くんの言う通り動かない方がいいわ。下手したら死んじゃうから。それに個性を使ったら直ぐにそれが首に刺さるから使わない方が身のためよ」
あの人…
私を引っ張った人だ
なにが目的なの
「そんなことより私とお友達になろうよ！光神Aちゃん！」
『…ごめんなさい。君とは友達にはなれない』
「お名前かなぁ？トガです！トガヒミコです！貴方も私の名前を知ったんだからこれでお友達！やったぁ！」
『そういうのは嫌われるよ』
トガ「……せっかくお友達になれると思ったのに〜」
何のために私達が連れられたのか…
爆豪くんとの共通点…
ない
それじゃぁ何？
ヴィラン側に利益になる事…
『…身代金？』
爆豪「何言ってんだバカか。まだ俺も理由は知らねぇけど、金で終わらせる話ではねぇくれぇわかんだろ」
『…凄いね』
爆豪「ちょっと考えればわかるわクソが」
刻々と時間は過ぎていった
死柄木「早速だが…ヒーロー志望の爆豪勝己くん。俺の仲間にならないか？」
爆豪「寝言は寝て死ね」
爆豪くんだけ指名した
私が連れらてた理由は？
……ダメだ、考えても
何のためにここにいるのかさっぱり分からない
死柄木「……君、何のために連れられたのか分からないって顔だな。俺達はお前に用はない。むしろなんで連れてこなきゃ行けねぇの分からない。なぁ、教えてくれよ"先生"」
先生…？
爆豪「てめぇがボスじゃねぇのかよ」
《────悪いね弔》
ドクン…
心臓が飛び跳ねた
違和感がある
私、この声知ってる
《何年ぶりかなぁ…あの時君が8歳くらいだから…7年ぶりかな。鳴神…あぁ、そうだ光神だったね》
7年ぶり？
鳴神？
『……どういう…ことなの』
混乱し始めた
爆豪「てめぇ…こいつと知り合いなんかよ」
『知らない……知らないはずなのに、どこかで聞いたことがある声…なんなの…』
なんで私はこの声を知ってて
その声を聞くと怯え、憎しみが生まれるの…？
《わけがわからないと思うのは仕方がないよ。だってあの時僕が君の記憶を消したんだからね》
『消した…！？まさか、8歳までの記憶がないのは…！！』
《あんなに泣き叫んでたらつい
笑いながらそう言った
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作者名：珠羅 | 作成日時：2019年9月23日 18時
