夢くらい見させてください【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ43)

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確かにそうだ

俺のため

ヒーローになるため

完全否定するため

…自分のことだけだ

相澤「…もっと自分にワガママになってもいいと思うんだけどな。お前もそう思わねぇ？似たような境遇同士なのにこんなにも違う。確かに人それぞれ考えは違うけどな」

轟「確かにそうですね…」

相澤「…ここだ。じゃぁ、入るか入らねぇかはお前次第だ。俺は戻るよ」

轟「はい…」

不安と緊張を抑えノックをする

コンコン

ミッド「はーい、どうぞ？…あら、轟くんじゃない」

轟「金木に謝りに来ました」

『なんの用…今轟くんの顔なんて────』

俺に背を向けている金木に深々と頭を下げる

轟「金木すまねぇ。…俺がお前を連れて話したのは俺のことを知って欲しくって…金木なら聞いてくれると思って話したんだ。けど─────」

『だったらなんなの？轟くんの家庭環境のこととか過去のこととか知ってどうして欲しかったの？』

轟「それは…金木の意見を聞きたかったから…」

『何でそれが私なの…？帰ってよ！』

轟「帰らない」

『完全否定するんじゃなかったの？お父さんのことを』

轟「それは…！！」

ミッド「はいはい。そこで終わり。そろそろ、レクリエーションの中盤戦が始まるわ。トーナメント戦の準備しなさい？」

金木出んのか…？

今は、話しかけねぇほうがいいだろう

俺はまだ済ませていない昼食を無理矢理口に入れた

正直食欲なんてなかった

けど、体育祭だ

何か食っておかねぇと

金木は食ったのだろうか…

きっと職員控え室にいたから貰ったりしたのだろう

俺はトーナメント戦の順番が来るまで観客席には行かず外で風にあたった

in観客席

緑谷「あ、金木さん！！」

『……なに』

緑谷「…その、大丈夫？」

『…多分。誰かを殺さないよう気をつけるね』

緑谷「それは出場するってことだね。さっき、組み合わせの時に金木さんと轟くんの代わりにミッドナイト先生が引いたからさ。もしかして…って思って」

『緑谷くんごめんね。なんか迷惑なことしたね』

緑谷「いいんだよ。だって友達じゃないか！」

友達かぁ

『そっか…そっか、いつの間にか友達になってたのかぁ私と緑谷くんは』

友達の作り方なんか知らなかったから

そう言ってくれて嬉しく思う

緑谷「金木さん！？」

上鳴「あ！Aちゃん！女子のみん…緑谷ぁ！！何泣かせてんだよ！！」

さっきの涙とは違う

『違う…きっとこれは嬉し泣きだから大丈夫…』

緑・上「「～/////！！」」