夢くらい見させてください【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ42)

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さっきは

親父のことでイラついて周りが見えなくなって…

自分のことしか見えなくなって…

…クソッ

嫌われたかもしれねぇ

しかも、最悪な形で

轟「一体どうしたら…」

どんな環境であれ、どんなに酷でぇ親であれ

金木にとっては羨ましいことなんだ…

何が、金木の支えになりえてぇんだって話だ

轟「つくづく俺もクソだな…」

相澤「…お、いた…ったく探させやがって」

轟「相澤先生…」

相澤「お前なぁ…」

轟「金木は…！？」

相澤先生は隣に座った

相澤「ミッドナイトさんに頼んで話を聞いてもらってる。大体の話は聞いた。…まったくこんな晴れ舞台の日によ…金木、話してるのは緑谷に対してだったしなんのために聞かされてるのか分からないって言ってたが、お前はどうしてそういうことをしたんだ？」

轟「それは…金木になら俺のあったことを聞いてくれるって思って話しました…けど気づいた時には遅かった…」

相澤「轟、金木はな…あんなに仲のいい芦戸や葉隠には親について話したことがないんだ」

は？

じゃぁ、俺だけが知ってたことだったのか

相澤「初日に聞いたんだろ？何の因果か知らんが、気が合う人だって思って話したのか、無意識にポロッとこぼれたのか…」

あの時、｢何かしでかしたのか｣と聞いたら

「私、親がいないんだ」ってポロッと言ってた

轟「…きっと無意識だったと思います」

相澤「そうか無意識な…仲良いで思い出したが、何だかんだお前らも仲良かったな」

轟「…前みたいな仲に戻れるか…俺が謝ったとしても…」

相澤「まだ謝ってねぇんだろ？やる前に否定的な考えはやめろ。今のお前をまた金木が見たら完璧に嫌われるぞ」

轟「嫌われるのは嫌です…」

相澤「だろ？早退しますって言いに来たけど今職員控え室の所にミッドナイトさんといるから謝るかどうか決めろ」

轟「…謝りに行きます」

相澤「よし、着いてこい」

金木がいる職員控え室に向かう

相澤「お前は今日なんのために体育祭に挑んでるんだ？」

轟「…親父を完全否定する為…でした」

相澤「今は？」

轟「完全否定をしたいのは変わらないんですが、どうするべきか分からないです」

相澤「…そうか。金木はな恩人のためだそうだ。なんの恩人かは知らねぇけど。お前思わねぇ？辛いことがあっただろうに自分の事より誰かのことを考えてるって。金木だけじゃねぇけど、こんな考えするやつあんまりいねぇぞ？」