夢くらい見させてください【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ31)

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『大丈夫です。個性があったおかげで、人と同じ食事を取れますから。まぁ不味いし、食べ過ぎたら体調にも影響するんですけどね』

「そうなんですね…貴方の家族はどうされたのですか？」

『幼い頃に両親が死んで、7つ上の兄と共に親戚の所に預けられました。今はもう親戚の所から出て行ってるんですけどね。もうあの親戚とは関わりたくないです……兄も同じで喰種になったんです。2年ぐらい前にいなくなってしまって…今何してるのかどこにいるのか分からないんです…強くて優しい兄なんです。大好きな兄です…』

「そうだったのですね…まだ、幼いのに…辛い思いをしましたね…1人の母親としてこうすることしか出来ないのですが…」

お母さんは抱きしめてくれた

「泣きたい時に泣いていいんですよ。これは人も喰種も変わりないのですから。辛かったですね…よく頑張りました」

背中を優しくさすったりぽんぽんと優しく叩いてくれた

涙が溢れて娘さんを起こさないように静かに泣いた

これが、母親の温もりというものか

陽だまりのように暖かい

翌日

登校のついでに朝早くに喫茶店に向かった

『マスターおはようございます』

マスター「金木さんおはようございます。おや、貴方が」

「昨日、彼女に紹介してもらった。ナカザワと言います。こちらは娘のミヤビと言います」

『あ！そういえば、自己紹介してなかったですね！私、金木Aです！』

ナカザワ「金木さんですね！よろしくお願いしますね。ふふふっ」

ミヤビ「そうだったー！！でも、私はおねーちゃんって言うよ！」

マスター「…さ、皆さんコーヒーが冷めないうちに」

『いただきます』

「じょーちゃん、急がなくてもいいのかい？もう8時過ぎてるよ」

『何言ってるんですか、まだ7時ですよ？』

「タクさんメガネかけないと…」

「ほー、本当じゃ、7時じゃ！ほっほっほっ」

『いつもこんな感じでまったり空間なんですよ』

ナカザワ「居心地のいいところですね」

マスター「そうそう、寝泊まりする所ないでしょう？ここに住みませんか？空き部屋あるんですよ」

『ここなら安心です！』

ナカザワ「では、そうしますね。金木さん、マスター、ありがとうございます」

ミヤビ「ありがとうございますっ！！」

この子、ミヤビちゃんにおねーちゃんって呼んでくれた

私もトーカさんのようになろう

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ミヤビちゃんは8歳です！

ミヤビちゃんは飢えをしのぐ経験がなかったためあの状態になったのです