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ニクフェイ ページ1

月が何時までも僕らの目に写り続けてはくれないように彼の愛情も永遠に僕だけに注いでくれはしないのだろう。毎日毎日不安で仕方がない。いつ彼が僕の事を見てくれなくなるのか、いつ他の人の元へ行ってしまうのか。
「…浮かない顔をしてどうしたんだい?…なにか嫌な事でもあったのかい?」
彼は此方の顔を覗き込み不思議そうに質問した。
「…いや、なんでもないよ。大丈夫さ」
僕は突然声をかけられたことに驚きつつも笑顔で対応した。
「……。フェイ」
彼が真剣な顔で此方を向き声をかけてくる。
「…?どうし……」
全て言い終わる前に僕の口は彼の口によって塞がれる。
「…!?」
あまりに突然の事で理解が追いつかなかった。
「…っ…、いきなりどうしたんだい…?」
彼の口が離れた途端、僕は彼に質問を投げた。普段の彼はいきなりこのような事をしてくる事がなかった。このように強引にしてくるのも彼らしくない。
「嘘ついてるのバレバレ。なんか考えてたんでしょ?ほら、なんでも言ってごらんよ。」
いつもの優しい笑顔でそっと僕の頬を撫でる彼の手はとても暖かかった。
「…不安なんだよ…」
彼の顔を見る事が出来ず下を向きながら静かに呟いた。
「何が不安なんだい?…こら、こっち向いて」
彼の両手が僕の両頬に当てられ、顔を彼の方へと向けられる。僕はせめてもの抵抗で彼から目線だけを逸らす。
「…君が何処か別の人の所へ言ってしまわないか…とても不安なんだよ…」
声が震えてしまう。これを言うことにより彼が離れていってしまわないか、彼を失わないか。様々な感情が渦巻く。
…恐る恐る僕は彼の方へと視線を向けた。

ニクフェイその2→



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たまご(プロフ) - しー茶さん» ありあと(´∇`) (2019年4月21日 15時) (レス) id: 8a85831124 (このIDを非表示/違反報告)
しー茶 - あの…あの…フェイメア尊すぎて…儚くて泣いた。あの私の語彙力では伝えきれないほどにすき (2019年4月21日 15時) (レス) id: 8f11bc1e5e (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - ユキさん» ( ・∇・)??? (2019年4月21日 10時) (レス) id: 8a85831124 (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - ユキさん» これでも普段は長ロル民だからな(●´σ‥`)ホジホジ (2019年4月20日 23時) (レス) id: 8a85831124 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - いや、文章の書き方綺麗だなお前。普段とは大違いやんな。内容はびーのえるだが()書き方は綺麗だから私は好きだなぁ…(さらりと一番右の星押した人) (2019年4月20日 23時) (レス) id: 42ecbbb834 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまご | 作成日時:2019年4月20日 22時

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