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三百八十話 ページ8

『私用事あるから帰りたいんだけど』


「はいそうですかで帰すと思う?」


『ワンチャン!』


「どんだけまぬけな敵よ。
こっちはアンタに人員さく訳にはいかないの」



私はただお登勢さんの見舞いに行きたい善良な一市民なのに、なんでこんなことに。
せめてオカマじゃなくて甘味に囲まれたかった。

こういう場合はただ駄々こねてるだけじゃダメなんだよな。



『んじゃお互いの仲を深めよう!自己紹介ターイム‼』



尋問のような空気を取り払うために場を盛り上げようと声を張る。
だけど場は一気に静まり返った。え、やだ気まずい。誰もなんも言わないわ。

盛り上げは失敗らしいがそれはそれ、これはこれ。
誰もついてこなくても構わず続けていく。



『私は山南A!ピッチピチの二十七歳‼
最近の悩みは気づくと一ヶ月が終わってることかな‼』



少女漫画の一話イメージで自己紹介を始めた。
それでもなお何も発さないオカマ達。沈黙の時間が首を絞めていっている。

無反応が一番キツイ。



『誰か反応してよ‼盛り上げようと無理してやったんだけど‼』


「昔母親の不審者にはついて行くなって教えを思い出したわ」


『私は不審者か⁉どこからどう見ても無実なのに縛られてる一般人じゃん‼』



もうロクなことがないよ、早く帰りたい。
見舞い用の花はほとんど散って無惨な姿。

あの男に花代請求できないかな。さんざんな一連の流れにやる気も何もかも失う。
あれ?ノリ悪いけどライブなれしてない系?北海道の人に多いよね。



「……はぁ、私の名前は西郷特盛。
このかまっ娘クラブを経営してるわ、よろしく」


『んじゃよろしく、西郷さん』



ため息をつきながらしかたなしとでも言う様に手を差し出した。
なんか聞いたことあるような気もしないでもなくもない。

とりあえず、コイツ私が縛られてること理解してるのかと思いつつ返事をする。



『自己紹介の次はどうする、布団敷いて恋ばなでもする?』


西郷「気になってたけど、さっきからなんなのよその女子高生的なノリ」


『え!オカマって常にこういうテンションなんじゃないの⁉』


西郷「やめなさいオカマの風評被害」



ワン◯ースのオカマキャラはなんか常にテンション高いよね。好きよ、ああいう感じ。今までにないくらいオカマを連呼していると、横から一人のオカマが割り入った。



「ママ、ここに置いとくわねん」


西郷「ええ、頼むわ」



なんか、攘夷戦争時代の知り合いいる。

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たこわさび - Aさん» 落ちの話ですが今の時点では決まっておりません。そもそも落とすかどうかも決めかねている状態です。まだ未確定の部分もあるのでご期待に添えるかどうかも分かりません。ですが、一つの意見としてしっかり受け取らせていただきます。コメントありがとうございました。 (6月22日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
A - 沖田落ちだと嬉しいです! (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
A - 落ちは決まってますか? (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこわさび | 作成日時:2023年5月11日 23時

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