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四百話 ページ28

『偉いねぇ、偉いねぇ』


詩織「犬じゃありませんよ」



わしゃわしゃと頭を撫でる私の手をはずかしそうにはがそうとする。
しばらくそうしていると、隣のゴマちゃんが遠慮がちに口を開いた。




勝男「なァ、お互いのためにも早く外そうや」


『…だね』



さっきの会話丸ごと聞かれてると思ったら急激に冷めてくる。
確かサイドテーブルにクリップあった気がするし頑張ってみっか。

ヘアピンを入手しようと数歩歩いたその時、病室の扉が開き万事屋の三人が入ってきた。



神楽「詩織姉ただいまヨ!」


詩織「お疲れ神楽ちゃん」


銀時「なにこのバーゲンセールを彷彿とさせる騒ぎよう」


新八「お登勢さん達が目覚めてみんな喜んでるんですよ」



神楽ちゃんと詩織ちゃんの仲むつまじい光景は何度見ても飽きないとして、なぜか銀時を見た瞬間嫌な予感がする。いや大体嫌な予感はするけど数倍上の奴。

さっさとすませようと後ろを向くと声をかけられた。



銀時「…お前ら、なんで手錠で繋がってんだよ。
二人仲良く手錠デートか?それともそういうプレイ?どぎつい趣味もってんねー」


勝男「アホか、こないな奴とそげな関係なるなら舌かみちぎる方がましやわ。
せやから今外そうとしてんねん、いい方法なんか知っとるか?」


『ばっ、黒駒‼』



物申したい事がたくさんあるが待て黒駒、そいつにだけは頼るな。

そいつに頼って見える末路は大方地獄。ほら今だって気味の悪い笑いを浮かべてる。
つーか手錠の外し方知ってる一般人ってただの犯罪者予備軍だろ。



銀時「いいぜ、鍵をつかわねェ方法教えてやらァ」


『私帰っ』


勝男「せっかく外せるんにどこ行こうとしてんねん」



逃げようにも手錠がある分自由に動けない。

黒駒に引き寄せられ左手首は完全にアイツの手中。
抵抗はしてみるがすでに後の祭り、逃げられない奴だコレ。



『放せェ!何しようとしてんだ‼』


銀時「うるせーな、関節外すだけたっての」


『お前はゴミ投げて外して怒られてろ‼』



平然と恐ろしいことを告げるコイツはまるで私を逃す気はないようだ。
お前の力はこんなことのために使うものじゃないだろ!



銀時「安心しろって、俺の器用さを信じろ。
無事に外せたらホールケーキ作ってやっから」


『無駄に死亡フラグ建てないでくれる⁉』


銀時「はぁ…ごちゃごちゃうるせーな、よっと」


『いっ‼』



不穏な音を出す左手に走る激痛。
誰か、金払うからこの男を殺してくれ。

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たこわさび - Aさん» 落ちの話ですが今の時点では決まっておりません。そもそも落とすかどうかも決めかねている状態です。まだ未確定の部分もあるのでご期待に添えるかどうかも分かりません。ですが、一つの意見としてしっかり受け取らせていただきます。コメントありがとうございました。 (6月22日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
A - 沖田落ちだと嬉しいです! (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
A - 落ちは決まってますか? (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこわさび | 作成日時:2023年5月11日 23時

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