二百三十三話 ページ7
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右手にペン、左手にメモ帳。
そして雰囲気作りのための虫眼鏡をポケットに入れて探偵モード。
沖田の話を聞いた私はあの土方をあそこまで豹変させた妖刀というものが気になり、事情を知ってそうな人に聞き込みをしてみようと言うわけだ。
というわけでまずは詩織ちゃんの部屋へ。
S氏「妖刀のことなら知ってます。
トシさんが鍛冶屋に行った時私も一緒だったのでよく覚えていますよ。
村麻紗という名前で、何でも引きこもりの息子がお母さんの逆鱗に触れたようで斬り殺されたらしくその息子の怨念がつまってるらしいです」
なるほど、コレは有力情報だ。
内容もえらく現実的で普通にニュースとかでやってそう。
『その刀を手にとってどれぐらいで異変が起き始めた?』
S氏「本当に直ぐでした。
トシさんは店主からさっきの説明を聞かずに先にお店を出ていたんですけど、私が話を聞き終わって追い付いたと思ったら攘夷浪士に土下座をしていた真っ最中でしたね」
『詩織ちゃ…S氏も土方が土下座してた場面をみてたの⁉』
S氏「ん…あ、はい」
なるほど、すると大体効果は数分ぐらいからかな。
もしかしたら刀を持っている時間に比例してオタク度が増すってのもありそう。
詩織ちゃん探偵ごっこに付き合わせちゃってごめんね。
現場は足で稼ぐ‼よし、次!
Y氏「副長がジャンプを読んでるとこ?あぁ、見た見た。
当然のように混ざってたから驚いちゃったよ」
R氏「そういえば拷問部屋で攘夷浪士と修学旅行みたいになってましたよ。
それより師匠、コレ買ってきたのでよかったら」
K氏「最近トシがどこに行くにも刀持ち歩いててな。
人が変わったみたいだしアイツどうしちゃったんだろう?」
一人一人に聞き込みを行っていくと近頃流れていた噂が真実味を帯びていく。
しかも私の予測通り、最初の頃はアニメを見るぐらいですんでいたがどんどん悪化しフィギュアなどにも手を出すようになったと。
予想以上に大事になってってるな。
でもちょっと土方には頑張ってもらいたい。伊東くんに信頼を揺るがされたもの同士。
つってもここまで大きくは揺れてなかったけど。
戦利品のクッキーをかじりながら少し昔の事を思い出す。
入隊して間もない伊東くんに総長より上の位の参謀という破格の待遇。
その時二年くらい勤めてた私のメンツが丸つぶれになったんだっけ。
あの時は大変だったなー。
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たこわさび - めぐぽん(*´・∀・)さん» こんにちは、一気見していただきありがとうございます。本作品は恋愛要素がゼロに等しいですがそこまで読める何かがあったと思うと嬉しいです。新ジャンル開拓のお手伝いになれればと思います。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは^_^一気見させて頂いてます。正直、恋愛ものが好きだったのでここまで読めると思いませんでした。楽しいです。 (2023年3月2日 18時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ふじゆずさん» 銀魂を読み返してくれるきっかけになったのなら嬉しいです!こちらこそありがとうございます‼無理しない範囲で更新続けていきますね! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ふじゆず(プロフ) - すっごい面白いです!!(語彙力)この作品見て久々に銀魂読もうと思いました!!ありがとうございます!!(?)無理しないでください!!ありがとうございました!!(?) (2022年11月5日 21時) (レス) id: af6d5fb7bc (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - さちさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけて光栄です。これからもがんばります。 (2022年11月4日 22時) (レス) @page10 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年10月25日 18時