【銀魂】ヒロインが可愛すぎる ６

二百五十八話 ページ32

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ガッシャァァン






土方が後ろのフロントガラスみたいなのを素手で割った。
驚いて思わず肩が跳ねる。



土方「万事屋ァァァァァァァ‼」



こちら側に背中向けて伊東くんに向き合った。
手と喉痛くないのか？というより痛みでトッシーを振り払ったのか？



銀時「なんだ？」


土方「きこえたぜェェてめーの腐れ説教ォォォ‼
偉そうにベラベラ語りやがってェェ‼てめーに一言言っておく！


ありがとよォォォォォ‼」



おう？土方が万事屋にお礼を？また乗っ取られたのか？
私アイツに感謝されたってことない気がするんだけど。なんかものすごい不安になる。

銀時も同じことを思ったらしく同じようなリアクションをした。



銀時「オイオイ、また妖刀に呑まれちまったらしい。
トッシーか、トッシーなのか」



土方は鍔と鞘の隙間から銀色の鈍い光を走らせてこう言った。



土方「俺は真選組副長、土方十四郎だァァァァ‼」



これで正式に鬼の副長さまの帰還ってことでいいのかな。

以外だな、案外私は土方が帰って来るのを待ちわびてたらしい。
思わず口角が上がったのが何よりの証拠だ。後でぐちぐち言われる未来はは目に見えてるのに。



土方「大将の首をとりたくばこの俺を倒してからにしろ。
何人たりともここは通さねぇ、何人たりとも俺達の魂は汚さねェ。

俺は近藤勲を護る最後の砦、真選組を護る最後の剣。




真選組副長、土方十四郎だァァ‼」



刀身の全貌が明らかになった村麻紗。そういえば誰かがこんなこと言ってたっけ。
侍に同じ手は通用しないって。同じ呪いも通用しないってことが今回で判明されたな。



詩織「自力で、妖刀の呪いをねじ伏せた……」



詩織ちゃんが目を丸くして土方を見つめた。
おかえり土方とでも言うべきか。今度は伊東くんの帰還パーティーじゃなくて土方のだな。



銀時「フン。ワリーなゴリラ、そういうこった。
残念ながらてめーの依頼は受けとれねェ、なんぼ金積まれてもな。

土方(あっち)が先客だ」



これで近藤さんを生かす口実もできたし土方派と伊東派でパワーバランスはよくなっただろう。厄介事が一つ片付いた感じだ。

近藤さんが諦めたように微笑む。



近藤「万事屋、仕事はここまでじゃなかったのか」



銀時が近藤さんに手を差し出したのでずっと掴んでた腕を離す。
自由になった近藤さんの腕はしっかりと銀時の手と繋がっていた。



銀時「なァに、延滞料金はしっかり頂くぜ」

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