二百五十七話 ページ31
土方「俺達は何者からもそいつを護るだけだ。
近藤さん、あんたは真選組の魂だ。俺達はそれを護る剣なんだよ」
タバコを吸って紫煙を撒き散らす。
未成年もいるのに受動喫煙とか考えないのか。
だけどなにがどうあれ今目の前にいる土方は、私の記憶と噛み合っている。
近藤「ト…トシ」
詩織「トシ…さん」
ったく、さんざん待たせやがって。
これで見た目も中身も完璧に真選組副長っていうことでいいのかな。
辺りに安堵の雰囲気が漂っていると、いきなり土方が咳き込んだ。
土方「げほっ!がほっがはっ‼」
詩織「えっ!だ、大丈夫ですか‼」
近藤「トシ、もしかして妖刀の後遺症とかか?」
神楽「こっちにあんま唾とばすなヨ」
一部神楽ちゃんが冷たい対応をしたが詩織ちゃんや近藤さんなどが心配して土方を見る。
土方本人は咥えていたタバコを口から離した。
土方「いや、そうじゃねェ。このタバコ誰のだ?」
土方が睨んできた。
未成年はタバコを吸えない、近藤さんは吸わない。
銀時はおそらく土方がタバコを吸っているときに文句でもたらしたのだろう。
なるほど、消去法で私か。
わかってるなら「誰だ」って言う必要なくないか。
『私だけど』
土方「なんだこの味、俺の胸ポケットん中にいつものあっただろ。
なんでわざわざコレにした」
『だってー、オタク化したトッシーがタバコ持ってる保証なんてないしー』
土方「わざと語尾を伸ばすな」
そうそうコレだよ。荒っぽい言葉遣いにツッコミ、かれこれ何日ぶりだろう。
すると、後ろからバイクのエンジン音とともに伊東君の声が聞こえた。
伊東「一度折れた
土方君、君とはどうあっても決着をつけねばならぬらしい」
後ろを見ると河上と伊東くんが一つのバイクに相乗りをしていた。
なんか河上とも伊東くんとも目合わせづらい。
背後から腹部刺してきた人と目の前で裏切り宣告された人とは気まずすぎる。
土方「剣ならここにあるぜ、よく斬れる奴がよォ」
伊東くんに対抗すべく土方がとった刀は村麻紗。それ、またヘタレオタクにならない?
若干不安はありつつも鞘から引き抜こうとする土方を眺める。やっぱり手こずってるな。
銀時「何モタクサしてやがる。さっさと抜きやがれ」
土方「だまりやがれ。
俺はやる俺は抜くなせばなる。燃えろォォ俺の
…ホントに大丈夫かコレ。
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たこわさび - めぐぽん(*´・∀・)さん» こんにちは、一気見していただきありがとうございます。本作品は恋愛要素がゼロに等しいですがそこまで読める何かがあったと思うと嬉しいです。新ジャンル開拓のお手伝いになれればと思います。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは^_^一気見させて頂いてます。正直、恋愛ものが好きだったのでここまで読めると思いませんでした。楽しいです。 (2023年3月2日 18時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ふじゆずさん» 銀魂を読み返してくれるきっかけになったのなら嬉しいです!こちらこそありがとうございます‼無理しない範囲で更新続けていきますね! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ふじゆず(プロフ) - すっごい面白いです!!(語彙力)この作品見て久々に銀魂読もうと思いました!!ありがとうございます!!(?)無理しないでください!!ありがとうございました!!(?) (2022年11月5日 21時) (レス) id: af6d5fb7bc (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - さちさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけて光栄です。これからもがんばります。 (2022年11月4日 22時) (レス) @page10 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年10月25日 18時