二百四十三話 ページ17
＿＿＿河上が去っていった少し前
カタンコトンとなる電車に揺られ目的地である武州へ近づいていく。
今は一つの車両の扉の前で総悟と一緒に見張り中だ。
今回は隊士募集のための遠征らしい。
メンバーは主要な人をあげると近藤さんと伊東さんと総悟。
私はこれに違和感を覚えた。
いつもならこのメンバーにAさんとトシさんも加わっているはずなのにいないからだ。
トシさんは今この状況ならわかる。色々あったし理由は想像がつく。
だけどAさんは？
Aさんは腐っても真選組総長だし日頃の行いはアレだがやるときはしっかりやる人だ。勤務態度でメンバーからはずされる可能性は薄い。
詩織「…わからない」
思考に行き詰まって思わず私がそう呟くと、隣にいた総悟がそれに反応した。
沖田「何がですかィ？」
詩織「Aさんのこと」
沖田「あぁ、今回いねェですもんね」
今は一応勤務中だがこれぐらいのおしゃべりは許してほしいな。
そう思いながら会話をすすめてく。
そこで、少し聞きたかったことを思い出した。
詩織「…最近隊内で派閥ができてるけど、Aさんはどこにつくとかあるのかな」
純粋な疑問だった。
隊は大体伊東さんとトシさんにわかれてるけどどっちにつくんだろうって。
仲のよさだと伊東さんが勝ちそうだが、背中合わせで戦ってきた数ではトシさんが勝ってそうという謎のイメージが私の中にあるのでつきそうなのはどっちかと言われれば難しい状態だ。
沖田「どこでそれを？」
詩織「隊士さんが噂してた」
沖田「アイツら…」
呆れたような総悟の声色が会社の上司を連想させるが、年下だという事実が相まって少し笑みがでた。総悟が渋々答える。
沖田「俺ァAさんじゃねーんで詳しいことは分かりやせんが、あの人は派閥とか関係なく自由にやるんじゃねーですか」
詩織「んー…やっぱり？」
沖田「分かってたんなら聞かねーでくだせェ」
私の返しに少しふてくされる総悟に謝罪する。
ごめん、他の人の意見がほしくて。
それにしてもトシさんが真選組を辞めたら私はどうしよう。
そのまま副長補佐でキープか一般隊士に出戻りするか。
私の場合急に副長補佐に任命されたから一般隊士になるのはいいかも。
そんなことを思っていると、扉の向こう側から豪快な笑い声が聞こえた。
「ワハハハハ‼」
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たこわさび - めぐぽん(*´･∀･)さん» こんにちは、一気見していただきありがとうございます。本作品は恋愛要素がゼロに等しいですがそこまで読める何かがあったと思うと嬉しいです。新ジャンル開拓のお手伝いになれればと思います。 (2023年3月2日 23時) (
レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - こんにちは^_^一気見させて頂いてます。正直、恋愛ものが好きだったのでここまで読めると思いませんでした。楽しいです。 (2023年3月2日 18時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ふじゆずさん» 銀魂を読み返してくれるきっかけになったのなら嬉しいです！こちらこそありがとうございます‼無理しない範囲で更新続けていきますね！ (2022年11月5日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ふじゆず(プロフ) - すっごい面白いです！！(語彙力)この作品見て久々に銀魂読もうと思いました！！ありがとうございます！！(？)無理しないでください！！ありがとうございました！！(？) (2022年11月5日 21時) (レス) id: af6d5fb7bc (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - さちさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしていただけて光栄です。これからもがんばります。 (2022年11月4日 22時) (レス) @page10 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たこわさび | 作成日時：2022年10月25日 18時
