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ぼくの罪 ページ6

『っ……。』
 
ここは……地下?
たしかお父さんが危ないから近寄っちゃダメって……
……あ…………そうだ、たしかあのあと…………

『い゛っ……………………ぁ』

頭がズキズキする。
……そっか……殴られたんだ。なにかでおもいっきり………………

『うっ……あぁ……』



「泣いてんじゃねぇぞ。」


ひゅ、と喉が詰まった。
お父さん、怒ってるんだ。


『おと……さ……ごめんなさ…………ぃ』

「はぁ?何言ってるんだ?じゃあ自分が悪いと思うとこを直せよ。ほら………………なぁ!!!」




___殴られる。


そう悟った僕は咄嗟に目を閉じた。









何度謝っても許されることはなく。

何度も殴られ痛みのあまり僕は気絶していた。






『………………げほっ……うっ……』


全身が痛い……………………いたいよ……








それからというもの、皆が寝付いた頃にお父さんは来て

僕を殴り続けた。





辛かったけど、耐えた。
拘束されてるから耐える他ないけど。






でもある日突然チャンスが訪れた。


「おい。」


『…………』

「お前を保育所に連れていく。行くぞ。」

『…………』

……ひょっとしたら逃げれるかもしれない。

「あぁ、そうだ。逃げようなんて考えるなよ。逃げたらぶっ殺してやる。」

『……』

でもやるしかない。それ以外に希望なんてない。
今は昼。人がいるかもしれない。
助けを求めよう。一か八か。



「じゃあ行くぞ。」





……おとうさんが手を離す隙を作らないと……

……!


『おとさ、まって…………お父さんの落ちてる』

「ん?あぁ。」

手を離した!!
………………そうだ……あのジャージの人に!!


『あ、あの!!!』

?「……んえ、ど、どうしたんですか?」

「おい!!悠春月!!」

全身が震える。失敗したらどうしよう。しっぱいしたら………………


でも、やるしかないんだ。

ジャージをぎゅっと掴み勇気を出して言った。


『ぁ……あの……!たすけてください……!!!』

?「……!!!」

「チッ…………」

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作者名:ゆはる。 | 作成日時:2020年12月6日 22時

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