あいしてくれる約束 ページ3
如月家はお金持ちで屋敷に余裕で住めるほどの資金もあった。
前までは普通の家だったのに。
それにご飯なんて今みたいにご馳走じゃない。
いい服も持ってなかった。
僕の部屋なんてなかった。
でも家族が優しかったから幸せだった。
でも悠春菜が生まれて
両親は悠春菜といるようになった。
ああ、誤解しないで
ちゃんと僕も愛してくれてたよ
でもね、僕が6歳くらいになったある日突然、お父さんは僕を呼んだの。
なんかしちゃったかなって思ったんだけど
僕がいったらお母さんは座り込んで泣いてたの。
お母さんを泣かせるようなことしちゃったのかなって
あやまろうとしたの。
そしたらね、違かった。
お母さんは、言った。
「悠春月......あなたの力が必要なの......おねがい............」
今までとは比べ物にならないくらい弱々しい声でね
僕はお母さんを助けるためならなんでもしたい。
だから聞いた。
『...なにをすればいいの?どうしたらおかあさんたすかる?』
そしたらね、お母さん、信じられないこと言ったんだ。
「この前、私達ね、お城に行ったのよ。
そしたら、今の王が犯罪を犯して処刑されるらしくて、次の王を決める事になっていたわ。」
「でね、あなたに...............
女性になってもらいたいの。」
『...え?おんなのこ?』
「そうなの。私達、もうお金もあんまりなくて......
王になればお金は沢山貰えるの。
女性だったら倍になるでしょう?この世なんて女性に優しいもの。それに私......体が不自由だから.........あなたじゃないとダメなの。」
そんな事言われるなんて思ってもなかった。
王様になれなんて難しいよ。
でも......
『...おうさまになれば、おかあさんうれしい?
おかあさん、ぼくのこともっとすきになる?
いまよりずっと、すき?
愛してくれる?約束?』
「ええ。」
『......わかった。ぼく、がんばるよ!』
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作者名:ゆはる。 | 作成日時:2020年12月6日 22時