呪い ページ11
『っ………………!!』
最悪な目覚めだ。
悪夢を見てしまった。
闇なんてない。と思わせるような暖かい日差しと、小鳥がちゅんちゅんと囀る声が聞こえる。
ふと、時計を見る。…………11時半だ。
『…………え、最悪。……早く支度を!!』
ドタバタと支度をし、琴乃に置き手紙を書いて急いでそこに向かう。
『っはぁ……はぁ……遅れてすいません……』
と息切れのあまり下を向きながら謝る。
……息も落ち着き、相手からの返事がないので顔を上げてみる。
すると、そこには紺色髪のシアンの瞳を持つ男性がいた。
………………まって、あれ?
『……ぇ………………生徒会長?』
名前忘れたけど。
sp「っ………………お前も同じ学園かよ………………………………
そーだよ。紫月学園生徒会長。高等部3年。葉弥巳天音。 」
……だから名前とか声とか聞いたことあるなと思ったんだ。
『……そうだったんですね。あの…………ひとつ聞きたいんですけど』
sp「いや、まて。移動してからにしよう、人目が着いたら厄介だ。」
……そういい昨日と同じようにして屋敷の大広間のような場所に着く。
後でこのことも聞こう。
『えっとそれで…………昨日、あの二人が言ってたジョーカーとかって、どういうことですか?』
sp「……位だよ。
人によってグループが分けられてな。素質がある者や力が強い者はいいところに入る。
そして普通。弱い。の段階で分けられる。
ピラミッド上の図で表すと良いかもな。
こんな感じだ。この4つの♡♤♧♢は人数に限りはないが
そのひとつ上のジョーカーから限られてくる。
ジョーカーは最高でも5人までと言われている。……お前入れて今は3人か。
んで、その上の白い悪魔と黒い天使。1人ずつだな。最後に支配人。もちろん1人だ。」
『…………あの双子の2人は?』
sp「……わからない。支配人が連れてきたらしいからな。
俺達はな、位を決められたら呪いがかけられるんだ。だから手遅れになる前にお前を返そうとしたんだ。」
『呪い……?』
sp「ああ。身体のどこかに紋章が付けられる。俺だったらここ。」
と髪をどけて首筋を見せてくる。
首筋には青いダイヤのマークが。
他にも……首輪……??
「……そろそろあいつらも来るから……聞きたいことはあとで。な?」
『……はい。』
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作者名:ゆはる。 | 作成日時:2020年12月6日 22時