10話 ページ12
突然の大声に、私はビクッと肩を揺らす。
この女性の声はあれだ。コアラさんだ。
ドレスローザ編でそのやりとりめちゃくちゃアニメで見た。
サボさんはやべ、と言った風に片手で頭をかいて答える。
サボ「あー、悪かったって……そっちの状況は？」
コアラ「捕縛対象はもう取り押さえてるし証拠も把握済み！！あとは君待ちだよサボくん！！」
怒った様子のコアラさんの声に、サボさんは「了解」とだけ言って通話を切る。
え、超素っ気ないね？？？また要件人間って言われちゃうよ？？？
サボさんはジト目で見る私の視線に気づいたのか、こちらを振り向いた。
………見返り美人(グッ)
サボ「ホントは家まで送ってやりたいとこだが、ちょっと急がなきゃ行けなくなっちまった」
こんな時にまでこんな不審者の心配してくれるんですかありがとうございます。
『構わない。帰り道ぐらい俺だけで充分だ』
訳:いやマジで気を遣わなくて大丈夫です、むしろ送られると興奮で心臓もたんので早く戻ってください！！
下を向いて答えると、サボさんは「そうだ、」と思いついたように言う。
サボ「これ、革命軍の連絡先。何かあったらここにかけてくれよ！」
そういって、サボさんは私の手に無理やり番号の書いたメモを握らせた。
▼推しに 手を 握られた！！！
〜〜A、一生手洗えないの巻〜
『っな、』
最高すぎるハプニングに、私は思わず手を振り払ってしまう。
やっっべ、やらかした………
サボさん、手を振り払われたのが意外だったのかめちゃくちゃ目を丸くしている。
やばい！！！言い訳しなきゃ！！
『_______失敬、下界のものに触れるのにはまだ慣れていなくてな……
そんなことより、貴殿は戻らなくてよいのか？』
話題の転換上手すぎるだろ、私。ナイス。
するとサボさんは「そうだった」と笑って、立ち去ろうとする。
サボ「あぁ、忘れてた！じゃあな、えっと__________」
『A』
サボ「A！もう拉致られたりすんなよ！」
太陽みたいな笑顔を向けて、彼は立ち去ってしまった。
1人残された私は、建物の壁にズルズルともたれかかる。
『推しに、名前を、呼ばれた……！？！？！？なんつーオーバーキルっ！！！！！』
このテンション爆上げの状態を微塵も表に出さなかった私は、ある種の天才だと思う。
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サボり魔 - 軽く腹筋板チョコになりましたwwwwww コンソメうにさんの小説超絶好きです！更新頑張って下さい！ (2022年3月10日 17時) (
レス) id: 51d0125873 (このIDを非表示/違反報告)
白浪美鎖(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！勘違いされ系のオリ主大好きです！更新頑張ってください！ (2019年10月1日 22時) (レス) id: 31cb5193da (このIDを非表示/違反報告)
かあ(プロフ) - はじめまして！久しぶりに面白い作品に出会えました♪今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年9月22日 7時) (レス) id: 1f1c086ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 推しはサボ君です！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年9月11日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
かなぎ。(プロフ) - めっちゃ面白いです！このテンションの夢主好きだー！更新頑張ってください！ (2019年9月6日 22時) (レス) id: 0ff8654487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンソメうに | 作成日時：2019年8月15日 19時
