おい待て誰がCoCのルールを現実まで持ってこいと言った【名探偵コナン】

7話 ページ10

▼しにがみ が あらわれた！！



……違うんだそういうゲームじゃないんだ。




ギギギ………と声の元に顔を向けると、そこには目をキラキラさせた小さな名探偵が。




「お姉さんすごいね！人質にされたのにあんなに冷静に説得できるなんて！！



もしかして、ああいう状況に慣れてるの？」




はいすぐ探り入れてくる！！！私がKPだったら会話の度にシークレットダイス振りたくなるレベルの探り！！！！



※シークレットダイス→PLに公開せずに振るダイス。その結果はKPのみぞ知るのでPLにとっては恐怖。




KP！！！！“言い逃れ”振らせて！！！！！




〈そんな技能ないよ！？！？〉




いや迷ってる場合じゃない。RPしなくちゃ……




『あはは、そう見えた？恐怖が一周まわって冷静になっちゃったのかも？』




めちゃくちゃ疑いの目を向けてくる彼と目線を合わせて、笑ってそう言った。







いやまあ神話生物と対面するよりかは！！！遥かにマシ！！！！





何より私SAN値90ですし！！！！




言いくるめ(55)→44(成功)





出目良すぎない！？！？フラグ！？



少年「…そうなんだ！」



〈少年はAの笑顔に嘘はないと判断したのか、納得した様子で頷くよ！〉





よかった……………




ほっ、と一息つく。




「こら、コナンくん？やっと見つけましたよ」



そんな私に追い打ちをかけるように、背後から声が。




………………おっと沖矢昴ぅ…




コナン「あ！沖矢さんだ！」


沖矢「おや、貴方は先程の店員さんですね？説得、お見事でした」




そう言って彼は閉じられている目を開いた。そこからはエメラルドが覗く。





こわい…………





そのどこか探るような目に、変に苦手意識を持ってしまった。






これKP心理学ファンブったな。なんてメタなことも考えつつ、私は彼らに適当に会釈をして店のバックヤードへ戻った。








…………ああ、もうこれ以上主要NPCとは関わりたくないぜ…



※NPC→ノンプレイヤーキャラクター。




沖矢「………どうでした？彼女と接触した様子は？」


コナン「特に何も。…………“恐怖が一周まわって冷静になっちゃったのかも”って言ってたけど、嘘ついてる様子は無かった。彼女に裏があるのは、ほぼ無いと思う。」


沖矢「ホォー……君がそう言うなら、きっと彼女に裏はないんでしょうね…」



コナン「はは……(俺を過信しすぎだろ…)」




そんな会話があったことを、私は知らない。

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