おい待て誰がCoCのルールを現実まで持ってこいと言った【名探偵コナン】

6話 ページ9

そうゆっくりな話し方で問いかける。




「なっ…………、なんでわかったんだよ！？」




どうやら図星だったようだ。




適当に言っただけなんだけど……………




相手が怯んだ隙に、私は追い打ちをかける。



『やはり、ですか。』




そこには笑みもたたえて。





「………………っ仕方なかったんだ！！！！！」





強盗は追い打ちに耐えきれなかったのか、ついに自白してしまった。





なんでも奥さんのご病気を治すための手術に相当なお金が必要で、そのお金が用意しきれなかったんだと。








…………あと、ひと押し。





『そうでしたか…………自分の奥様ですものね、その何をしてでも守ろうとする気持ち、尊敬致します。






ただ。






_____こんな方法で手に入れたお金によって命を長らえた奥様は、この後自分の人生に誇りを持って生きられるのでしょうか？』





そう言うと、強盗はカタカタと震えているのがわかった。





_____どうよ。KP？




〈サイコーだよ！！！言いくるめと説得と信用振っちゃって！！！どれか成功したら強盗の戦意喪失ってことでいいよ！！〉




有情KP！！！ラブ！！！！



そう心の中で叫ぶとウインドウが開く。





言いくるめ(55)→94(失敗)

説得(15)→56(失敗)

信用(65)→41(成功)





つまり成功。







うわぁああああああっぶねぇえええ！？！？！？




言いくるめファンブル寸前やんけ！？！？死ぬとこだった！！！！




説得初期値だったの忘れてた！！






とにかく成功したので、目の前の強盗はカランといつの間にか手にしていたナイフを床に落とした。






辺りは誰が通報したのか知らないが警察に囲まれていて。





大人しく人質を解放した彼は、警察に連れられて行った。







……………もちろん、我々も事情聴取というものがある訳だが。







高木刑事と佐藤刑事なる人にこれから事情聴取されるらしい。





お恥ずかしい話、PLの私は前世であまり名探偵コナンを嗜んでこなかったのだ。





ひぇ…………もっとちゃんと読んどけばよかった……沖矢昴が赤井秀一ってことしか知らないよぅ…………()






なんやかんやあって適当に事情聴取を受け(謎にめちゃくちゃ感謝された)、開放されたのでコンビニを営業再開しようかどうか迷っていると、





「店員のおねーさんっ！」





随分と可愛らしい声が私の身長よりもかなり低い高さから聞こえてきた。

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