【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ44)

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42話ページ44

黒尾「…………んで、粉を入れる。」

『粉を入れる』

黒尾「水入れて蓋閉めて振る。」

『水入れて蓋閉めて振る…………粉と水の量は？』

黒尾「適当？」

『適当』

現在、てっちゃんによるスポドリ講座です。

黒尾「……ちゃんとそれ頭入ってんの？？大丈夫？？」

さっきからオウム返ししかしていない私を、てっちゃんが怪しそうにのぞき込む。

『うわ顔近づけんな前髪が刺さる』

黒尾「これそんな鋭利じゃないから！！！」

『いやそれ絶対刺さったら痛いよ…………で、あれでしょ、粉と水を入れて蓋閉めて振るんでしょ？よゆーよゆー』

黒尾「おお………意外とちゃんと話聞いてるな」

『私もしかしてチンパンだと思われてます？？』

我が従兄弟ながらなかなかに失礼な野郎だと思う。

他にもタオルの場所とか、テーピングとか、一通りざっと教えて貰った。

マジでざっとだから細かいことなんにもわかんない。あれ私合宿大丈夫かしら……………

そんなこんなしてるうちに集合のお時間が来たようで、私とてっちゃんは体育館へ戻った。

黒尾「………………っつーわけだ。実質ただのド素人だからめちゃくちゃ丁重に扱うように」

「「「ウス！！！」」」

集合すると、てっちゃんがありがたいご説明をなさった。

いや、さっき首根っこ掴んで引きずってたのどこのどいつです？？

そんな恨みも込めててっちゃんの方を見ると、ニコーっとした胡散臭い笑顔が帰ってきた。クソ。

『改めまして、珠園 Aです。できる限りのサポートはするつもりなので何卒よろしくお願い致します。』

あっ、

Aちゃん、久しぶりにまともに自己紹介しました。