【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です

3話 ページ5

ちょお待て、ちょちょちょっちょっちょっっっと待て？？？？？？？




私そんな遠くから見えるほどの破顔ぶりだったんですか？？？？？(問題はそこじゃない)




いや、えっ、結構自分ポーカーフェイス得意な方だと思ってたんだけど…………………

ショック…………






物思いに沈みたい気持ちもあるが、今はそんなことしてる場合じゃない。





バレてしまったものはしょうがないな。覚悟を決めるか。





そう決心して顔を上げると、突然だったのか国見くんが若干目を見開く。




『あのですね、国見くん…………』




ｷｰｰﾝｺｰｰﾝｶｰｰﾝｺｰｰﾝ




無情にも昼休み終了のチャイムが響いた。




国見「あー、俺席戻るわ。後でな」




そう言って彼は自席に戻った。




いや、





いやいやいやいや！？！？何この『愛の告白しようとしたけど葛藤の挙句時間切れで結局思いを伝えられませんでした』感！！！！！！国見くんお前なんだその余裕感！？！？？えっ、私結局最初に国見くんがした質問にすら答えられてないんですが！？！？！？腹立つな！？！？つか「席戻るわ」って隣やんけ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！



この間0.1秒である。



今にも沸騰しそうな気持ちを抑えに抑えて、私も大人しく自席に戻った。



……………うわ、マジでコイツ隣なんだ




どうして今まで気が付かなかったんだろう、私の視界の右端には随分と大きなシルエットが映っていた。






ちらっと目をやると、国見くんは視線に気づいたのか首ごとこっちの方をゆーーーーーっくり向いて、またゆーーーっくり戻す。





新手の煽りか？？？





折角うきうきだった私の昼休みは、隣にいたさっきまで存在すら知らなかった男によって溶かされたのであった。






つか昼食べんの忘れたし………最悪だ




空っぽになった胃を気にかけつつ、可哀想な私は5限を受けた。(寝たけど)

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