【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ35)

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33話ページ35

前回のあらすじ:河田さん、ちょっといたたまれない。

確かに私は女の子の喧嘩見るのが好きだけど、どちらかが一方的に言われてるのは好きじゃないんだよなぁ……………………(しみじみ)

河田さんには頑張って欲しい、期待を込めて星4つ…………などとAmaz〇nのレビューのようなことを考えていると、

河田「っ！？そこに誰かいるの！？」

『…』

好奇心全開だったからか、モブイン様に気づかれてしまった。

お前は忍びの者か？？

何にせよ、バレてしまったものは仕方ない。

『………ごめんなさい、たまたま通りがかっただけで聞くつもりはなかったんです…』

Aちゃん、最近お留守だった外面を使う場面が来ました。

～～～～

河田「なのに！！ひどいったらないのあの女！！」

『ﾀｲﾍﾝﾀﾞｯﾀﾈｰ………？』

現在の状況を簡単に説明すると、

廊下の端で私と河田さんが体育座りをしていて、河田さんがひたすら私に愚痴をぶつけている。

どうしてこうなった

河田「バレー部のみんなも…………有栖原さんの味方ばっかりっ……………！！」

そう言って泣き出してしまった河田さん。

辛かったんだね。溜め込んできたんだね。

そりゃそうだあんな勘違いこじらせ系女子抱えてるんだもん。

そういう気持ちを込めて、私は僭越ながら河田さんの背中をさすってあげた。

………………バレー部当人達の話を聞く限りではその“有栖原さんの味方”はどうやら幻覚みたいだけど。

それはちょっと黙っておこう。(クズ)

河田「ぐす…………ごめんね？見ず知らずの人にこんな話しちゃって…………今日のことは、秘密にしておいてくれないかな」

少し時間が過ぎると、目をほんの少し赤くした河田さんが立ち上がって言った。

おま、なんでそんな突然出てきた馴れ馴れしく対応出来るんや……………！？！？

つかその前になんで初対面のやつに愚痴吐けるんや…………………！？！？！？！？

ツッコんだらキリがないことを悟ってしまったので、大人しく彼女の問いに「勿論」とだけ返して立ち上がった。

『さー、寄り道してしまったけど改めて写真部の仕事しますか！』

……………口ではそう言ってるものの実際は早く立ち去りたいだけである。

そう伸びをして、立ち去___

河田「待って！」

__ろうとしたが、無理だった。