【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です

30話 ページ32

及川「やっほ、君が噂のフェアリーちゃん？」




『うわぁああああああイケメンだぁああああ！？！？！？！？』






私の脳内では“緊急事態発生”の赤文字が浮かんでいる。





これを緊急事態と言わずなんと言うのか。







Aちゃんの会いたくない人ランキング、有栖原さんと河田さんを抑えて堂々の1位。





……………目の前にいる及川先輩に、私の今までの所業(いうて1回の不法侵入)がバレてしまったのだ。








やめて廊下のお姉さま方そのヒソヒソ声やめて及川先輩の写真ならいくらでも売るから。(しかし金は取る)







及川「おーい？もしかして及川さんがカッコよすぎて固まっちゃった？」





ハッと我に返ると目の前には顔面偏差値バケモン。





『うわぁああああ顔がいいよォおおおおお妖精族にイケメンは毒なんだようわああああああ』





国見「ちょ、落ち着け」





ばっと国見の背中に隠れる私を、国見は焦るも背後に匿ってくれる。





優しいのね！！！稀に！！！！






及川「そんなに逃げることなくない！？ちょっと、国見ちゃん隠してないで俺に紹介してよー、フェアリーちゃん！！」





こわこわなんでこの顔面偏差値バケモン私のことこんなに気になってんの？？？




不法侵入罪で指名手配でもするつもりか？？その件は全部国見がパシッたからなんだって。




国見の背後で焦りまくってると、最近よく聞くやる気のなさそうな声が聞こえる。





国見「…………すみません及川さん。



こいつ、人見知り激しすぎて初対面の人と目を合わせるだけで奇声発しながら蒸発するんです。」






おい、







及川「あ、そうなの？なんかごめんねフェアリーちゃん？」






おい。







国見お前なに真顔でとんでもないデマ言ってんだ！？！？！？！？！？いや奇声は発したけど！？！？





さてはバレー部部室で妖精の話した時もこの口調と声だったなさては！？！？！？







普段なら大爆笑してるとこだけどこれ笑えねーぞ！？！？！？




及川先輩も何あっさり引き下がってくれちゃってんですか！？！？！？私がそんなアホみたいな奴に見えたんです！？！？！？





及川「じゃあ、また及川さんと話したくなったら体育館に会いに来てね？」






そんな考えを巡らせる、及川先輩はほとんど国見に隠れていて少ししか見えないはずの私と目線を合わせて、言う。





そしてウインクをかまして、去って行った。





イケメン地雷です………

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