【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ28)

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26話ページ28

突然ツボに入った国見を追い払い、別れ道のすぐ向こうにあるマイホームへ入る。

『ただまるー………超疲れたンゴ。』

語彙力が低下しているのは疲労のせいだよ。

制服を着替え、ママンが用意してくれた美味しいご飯を食べ、風呂入ってベッドに横たわる。

あーー…………LI〇Eが来ている………

ぼけーっとトーク画面を開くと、愛しの従兄弟からの不在着信。

めんどくさいけど折り返そう……………

カタツムリ並のスピードで起き上がり、通話ボタンを押した。

まさかのワンコール。

《はーい？どーしたのAチャン？》

『それは私のセリフだよてっちゃん～～～………なんの用だった？？』

間延びした私の声を聞いて、何なに、おねむなの？wwと茶化すてっちゃん。

超おねむ。ココ最近の疲労感パネェ。

てっちゃんは東京に住む2個上の従兄弟。なので今高校三年生だ。

《あーそう、要件なんだけどさ。

お前、一週間後こっちでマネージャーやらね？》

『マネ』

《おう、マネ。……………え、大丈夫？マネの意味わかる？》

『マネージャー………てっちゃんの部活の……』

よくわかってんじゃんと、笑いながら返される。

聞いた話、てっちゃんの部活はまたしてもバレー部で、確か最近強かった気がする。

『別にいいよ～……場所どこ？TOKYO？』

《そそ、TOKYO。悪いな、うちの部活マネいなくてさ～～～？？？Aチャンみたいな天使マネがいてくれたら俺めちゃめちゃ助かっちゃう♡》

『てっちゃんだけだよそういう優しい事言ってくれるの……………』

マジで、と頭ではさっき一緒に帰ってきた彼らのことを考える。

人の事ゴリラだのフェアリーだの……………

あれ、フェアリーは褒めてんのか？まぁなんでもいいや。

《とりあえず、そういう事だから。よろしく？》

『り。』

それだけ言って電話を切った。

てっちゃん珍しく声落ち着いてたけど夜だからかな。普段もっとパリピな気がする。

かくして近々東京進出が決まった私は、少しだけウキウキして布団に潜るのであった。