【HxH】ヤクザの娘の私がハンターになるまで。 (ページ10)

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ハンター試験、実力不足だと最悪死ぬ……！？

なんてこったい。ハンター試験ナメてた

だってそんな事聞いてないよ！

せいぜいジャポンの体育大学みたいな、筆記と実技のテストくらいだと思ってたんだけど……！

もしかして、鉛筆と消しゴムとか筆記用具持ってきちゃったんだけど
全く意味なかった……？

｢第一次試験、404名全員参加ですね｣

放心状態だった私は先程の男性の声で現実に引き戻された。

そうだ、これから試験が始まるんだ。しっかりしなきゃ！！

そう思っていると、先頭の彼はくるりと踵を返した

そして高くあげた脚を地面に振り下ろし、行進を始めたのだ

よく分からないまま、受験者達は彼の後に続き歩いてゆく

｢やっぱ帰るやつはいねぇよな。ちょっとだけ期待してたんだが……｣

レオリオがそう呟いたとき

集団の移動速度があがった。
否、先頭が走り出したのだ

｢申し遅れましたが
私、第一次試験試験管のサトツと申します。
これより皆様を、二次試験会場へと案内します｣

……ん？二次？

｢二次？ってことは、一次は……｣

前の方で、誰かがそう言いかけると

｢もう始まっているのでございます｣

と、サトツさん。

あちこちから、ざわざわと不安そうな声が聞こえてくる

｢二次試験まで、私についてくること。
これが一次試験でございます｣

……は？？

｢ついていくって……ただついていていくだけか？｣

また誰かがサトツさんに問いかける

｢はい。場所や時刻はお答え出来ません。
ただついてきていただきます｣

えぇ～！そんなの有り？！

私マラソンとか大っ嫌いなのに～！

試験内容は体育大学レベルだと思ってたから、実技の練習は50ｍ走と上体起こし、空手の組手くらいしかやってないよ～～！

てかやっぱ筆記試験ないのか～！筆記用具いらなかったな……

……でも、

それでも！！！

｢私は、ハンターになるって約束したんだ。
こんな所で終わる訳にはいかない！｣

たとえ試験内容が予想外のものであったとしても、
私は絶対に逃げる訳にはいかないんだ！！

長距離走だかなんだか知らないけど、絶対走り切ってやる！

私が拳をぎゅっ、と握り直した時

先頭のスピードがまたさらにあがった