【HxH】ヤクザの娘の私がハンターになるまで。 (ページ27)

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弐拾伍ページ27

その後、
ブハラさんのお腹を叩く音を合図に
二次試験が開始された

受験者達は一斉に森の方へ駆け出していく

世界一凶暴な豚──

───グレイトスタンプの住む森へ……

｢豚を捕まえて料理……一次試験よりずっと楽だな！｣

｢だといいんだがな……｣

私はそんなレオリオとクラピカの会話を小耳に挟みながらキョロキョロと周りを見渡している

レオリオ、クラピカ、キルア、ゴン、そして私の五人で豚を探すことにしたのだ

知ってる人と行動する方がいいもんね

すると、ゴンが突然走り出す

なんだろ？と思って見てみると目の前には斜面がある

あ～こういう斜面を滑ってく遊び、小さい頃やったなあ

私とキルアも後を追い、斜面を滑る

後ろからはクラピカ達も着いてきてる

｢ひゃっほーーーーぉおおお！？｣

歳相応にテンションがあがってるキルア、ちょっとかわいいけど
突然止まったゴンにぶつかって止まってしまった

そこに私と後ろの二人も私に追突。ちょっぴり痛い

キルアは、なんなんだよゴン！と不満げにしてるけど、直ぐにゴンが止まった理由がわかった

｢豚だ｣

レオリオも思わず声をあげた

レオリオの言う通り、私達の目の前には大量の巨大な豚が骨をしゃぶっていた

｢ほ、骨食べてるけど……？｣

｢まさか……肉食！？｣

私の声に釣られるようにクラピカも驚く

その時、骨を噛み砕いた豚の1匹と目があってしまった

鼻からシュポーッと音を出して豚の群れが突進してくる

｢うわぁあああ！！！｣

私達は一目散に逃げ出した

あんなの私が知ってる豚さんじゃないよ～～～！！

肉食の豚さんなんて聞いたことないし！！！

必死に坂を駆け上がると、受験者達が豚探しに夢中になっている

逃げてくる私達とその背後の豚さんを見た彼らも一目散に逃げていく

豚さんは逃げ遅れた人を吹き飛ばしたりしながら、
なおも暴走を続けている

｢なんて豚だ！！｣

レオリオも走りながらそう叫ぶ

その他の人達も岩を投げたり手裏剣を投げたりして応戦してるけど

全然歯が立たないって感じだ

固まって動くよりも別れて応戦する方が懸命かも、と私達もバラバラになる

一緒に逃げていた私とゴンの元にも豚さんが突進してきた

｢どりゃぁーー！！｣

ゴンも釣り竿で応戦するけど、豚さんの大きな鼻で弾かれてしまった

｢あっぶな！｣

突進してきた豚さんを寸でのところで避けて

豚さんは後ろの木にぶつかったけど平気そう

やばいよこの状況！！