5、降谷零side ページ6
今日は公安部の方へと足をはこべる日だった。
風見からは現場に多数行っているとの報告を受けていたため溜まっているだろう始末書などを片付けに来たのだが…
降谷「綺麗になってる…」
ほかの机のヤツらもほぼ報告書などなく不思議に思ってたまたま資料室の前を通ると明かりがついていた。
「あーもうっ…この降谷零って人アホみたいに次から次へと…」
俺への怒りを口に出しているのは誰かとドアの隙間から除くと中からガチャと銃を向けられている音がした。
「誰ですか?」
その冷たい言葉を聞いて撃つ可能性もあると思い俺は自ら体を前に出した。
降谷「とりあえずそれを降ろせ。」
「名前を名乗ってください。職業柄顔を見た事ない人の事は信じられませんから。」
ごもっともな意見になぜだかふっと笑いが出てしまった。
そして信じてもらえるためには警察手帳を見せるのが早いと思い前に出すと彼女は青ざめた顔をして頭を下げていた。
降谷「君はたしかAAだな?風見から報告は受けてる」
「はっはい!!それより本当に申し訳ございません!」
何回も頭を下げてくる彼女。
降谷「気にするな。。顔を知らない相手に対しての公安としての対応としてはいいと思うが銃は簡単に出すな。話で解決できるならそれに越したことはない。」
「はい…」
しゅんとなったAの背中をぽんぽんと叩くとAは顔を上げてこちらを見る。
綺麗な顔立ちとはこういう人と思うぐらいの整った顔。綺麗な黒髪。純日本人という感じで羨ましく思った。
降谷「君は綺麗だな。」
「えっ…?」
降谷「羨ましいよ。君みたいな黒髪で黒茶色ぽい瞳…」
そう言うと彼女はポカーンとしたような顔で再び見てくると俺はふっとまた笑いがこみ上げてきた。
降谷「Aでいいか?」
「あっ…はい!!」
降谷「これからよろしく頼む。A。」
「こちらこそ…!」
さし伸ばした手をぎゅっと握り返してくれる。
これからこの人物が俺を大きく変わらせてくれるなんて思わないまま俺たちは自分達の部署の部屋と戻ろうと歩き出した。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時