4、あなたside ページ5
あれから数週間たたないうちに…
ある日私にまた封筒が届いた。
特定のもの以外素性を隠して公安に来てほしい。
陣平には私の不注意で紙を見られてしまったため仕方ないんだが警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の皆には嘘をつく形で別の仕事に…と話すと上司も部下も「行かないで」と言う人ばかりだった。
陣平は何も言わずただ私をじっと見つめているだけだったが。
そんな中初めて公安に移動して部屋に入ると異様な空気だった。
軽く自己紹介を周りにして仕事を覚えているうちにまた数週間がたとうとしていたんだけど…
「かっ風見さん…いつもこんなに仕事あるんですか??おかしくないですか?なんですかこのわけわからない請求書の山わ…」
風見「いつもだ。」
私の世話係+上司の風見裕也さんは綺麗に資料を作りながらまとめている。
入りたてということもあり私の最初の仕事は現場ではなく事務の仕事ばかりだった。
苦手ではないため何とか徹夜は逃れていたのだが元いた場所とは違うぐらいの量だった。
だかある日の事だった。
私以外皆現場に出てしまってみんなの分も始末書や報告書をまかされて初めて徹夜という時間を送ってる時だった。
ある名前がたまに始末書の所々にあり若干その人にイライラしていた。
「あーもうっ…この降谷零って人アホみたいに次から次へと…」
クチクチ言いながら資料を片付けていると後ろのドアから気配を感じ構える。
「誰ですか?」
内心心臓が早くなり銃を構えているとドアからはスーツ姿で金髪の男性がいた。
?「とりあえずそれを降ろせ」
「名前を名乗ってください。職業柄顔を見た事ない人の事は信じられませんから。」
私がそう言うと相手はふっと少し笑みが見えた。
?「ハハッ…いい心構えだ。俺は降谷零。お前の一応上司にあたる者なんだが…これでいいか?」
「降谷零…ってあなたのことだったんです…ねっ…!!?!」
いつも始末書などに度々出てくる名前に一言言ってやろうと思っていた。
すると彼は警察手帳を私に見せると私はすぐに銃をしまい顔が青ざめた。
警察庁警備局警備企画課。
この人は私とは立場が違う。
「すっすみませんっ…!!!!!」
これでもかというぐらい頭をさげてた私はゆっくりと顔を上げる。
降谷「いやっ。いいんだ」
そこにはまだ警察庁警備局警備企画課という名前を貰うには若すぎるような顔立ちをした人だった。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時