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37、降谷side ページ38

降谷「大丈夫だ。いるから」

そう言うと彼女の表情は穏やかになった。
安心したのかギュと握られた手が緩んだ。



離そうと思えば離せる。
だがそれをしないのは彼女の苦しみが少なからずわかるからだろう。

手を握りながら数分が経つ。
風見にも連絡はしたしとりあえず仕事は特に支障はない。

降谷「…どうしたもんかな。」

周りを見渡せば女性にしては何も無い。
彼女みたいな女性はもっといろいろあると思っていたが…

そう思っているとベッドの横には1枚の写真。
玄関周りに飾られていたのとは違う人達の写真。

降谷「これは…」

真ん中で笑顔でいる小さい女の子はきっとAだろう。
だったらこの子を抱いている男性と女性は…?
玄関のものとは違う何か温かみのある写真。

その写真をじーっと見ていると横から「んっ…」
と彼女が体をすこし動かしていた。

そんな彼女の目には涙が溜まっていたのか1粒流れ落ちた。

降谷「君も何かを背負ってるのか?」

そんな涙の跡を手でふく。


手を握りながら床に座りベットを台にして顔を填めた。

降谷「今は休め。そばにいるから。。」


そう言って俺も自然と目を閉じた。

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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時

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