人生はそんなに甘くない。 (ページ4)

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3、松田side ページ4

｢私が隣にいなくてもちゃんとやっていきなさいよ｣

正直こいつがいたからこの部署にいれた。
最初はうるさい奴だなと思っていたがある日をきっかけに俺はこいつが密かに気になっていた。

まだ3～4年前新人だったAだったが新人のくせに俺よりもいい役職名を貰い俺がその後捜査一課に移動で入ったことにより地位的に上司という存在だった。
そして俺の世話係だったAはとにかく的確だった。
こいつ本当に新人か？と思うぐらいの頭のキレで体術や銃に関しては警視庁の中では上の方だと思う。

そんなある日爆発事件が起こった。
事件を進めていくうちに観覧車にある事がわかる。

｢こういうのはプロにまかせな。｣

周りにはこう言ったが心臓が鳴るスピードは通常より早く鳴っていた。

あと一歩のところで3秒になるともうひとつの爆弾のありかがわかる…その文字を見た瞬間、死を受け入れようとした。

観覧車であと数秒の爆発の時…
確認したのちメールを打った瞬間

あぁ…俺は死ぬのか…

と思った時だった。

｢バカ！！！！手を伸ばしなさい！！！｣

いつの間に来たのか…と思ったがその言葉と共にゴンドラの上からアイツが入ってきて手をとってドアをこじ開けたと同時に俺が乗っていたゴンドラは爆発した。

凄まじい光と爆風で俺たちは外に体がでる。
俺を抱きしめたままパラシュートをひらいたA。
爆風の力でパラシュート事とばされる俺たち。
その時に爆風の身代わりに彼女はなり無傷ではなかった。
そのまま気を失わずに地面に着くまで彼女は俺を離すことはなかった。

地面についた時彼女は俺の頭を1発思いっきり殴った。

｢あんたは私の大事な部下よ！簡単に死なせないしもっと命を大事にしなさいよ！！！｣

そう言って俺の胸の中で泣いていた彼女はそのまま気を失っていた。
病院でも見舞いにいくたび何回でも叱られた。
それからだ。俺自身すこしずつ心を開いていたのわ。

そんなことを思い出していると…

｢陣平…これからも頼りなさいよ。｣

ほら、またこうやって俺の心の中に入ってきやがる。

松田｢あぁ。お前もな。｣

頼むから、死なないでくれよ。

俺の命の恩人。