25、降谷side ページ26
急な大きな事件が起きてしまった。
これははっきり言えば公安側のミスが原因になっている。
負傷者もだいぶいるため人手不足になっていた。
降谷「風見…あとまともに動けるやつは…」
イライラを見せていないつもりでも風見は若干感づいてるようで人数確認など様々な事を率先してやっていた。
風見「数時間前帰ったAぐらいかと…」
降谷「Aかっ…」
風見「どうしますか?連絡しましょうか?」
今回の事件は以前Aにハニトラの仕事をさせた中岡に関わりが深い。
もしバレてしまえば彼女に危害が及ぶ可能性も高い。
だが…
降谷「俺がしよう。」
今はそんな事を言ってられない。
彼女もいろいろ事件を乗り越えてきただろう。
彼女だけ特別扱いするわけにはいかない。
だが何故か電話する手が一瞬止まった。
風見「降谷さん…?」
風見は不思議そうな顔をしながらこちらを見たのにはっとして電話をかけるとアルコールは飲んでるものの彼女は快く受け入れてくれた。
電話を切り風見の方をむく。
降谷「風見。彼女は連絡係としてここに残ってもらう。」
風見「我々と一緒では…」
降谷「今回この件は中岡も絡んでいる。彼女がこちら側の人間だと気づいたら彼女が危ない。幸いここまで乗り込んで来るヤツらではないだろう。だが念には念を入れる。」
現場には参加できないが安全な場所で連絡係としていてくれるのなら我々も動きやすい。
そして何かあればあいつが血相を変えて来るだろう。
降谷「なぁ松田。」
小さい声でボソッと言いながら窓を見れば慌てて建物に入ってくる彼女が見えた。
降谷「風見。準備だ。すぐに行けるようにしろ。」
風見「はい!」
守ってみせるさ。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時