2、あなたside ページ3
「あーーー!だからですねぇ…」
もうあれから2時間ぐらいたつだろうか…
本当にこの上層部らは部下をなんだと思ってるんだろうか…
私が意見を言えば「上からの命令だからっ」の一点張りでそれしか言えないのかと思うぐらいだった。
だったらもう仕方ない。
と上層部の前で思いっきりため息をついて
口を開いた。
「もう…わかりました。。これに書いてある日時に公安部の方へと移りますのであちらに伝えてください。」
相手に背中を向けてドアを開けすこし強くドアを閉めた。
松田「怖い。怖い。」
「これが怒らずにいられますか。。」
松田「まぁ…ほらよ。」
そう言った後に陣平は缶コーヒーを私に投げてきた。
「あら。優しいのね。」
松田「移動祝い。」
「なっ…」
松田「嘘だ。まぁ飲め。俺からのおごりなんてそうそうないぜ。」
陣平はニヤリと笑うと歩き始めた。
その後を私は追いかける。
「ねぇ」
松田「…」
「私が隣にいなくてもちゃんとやっていきなさいよ。」
松田「…あぁ。」
サングラスをかけているせいかこういう時の陣平
は全く読めない。
年上で最初はひねくれてた性格だった彼も本気で向き合えば聞いてくれたし気遣ってくれた。
私の方が歳も経験も浅いのに部署の地位で陣平は部下という立場で…そんな状況でも着いてきてくれた。
「陣平…これからも頼りなさいよ。」
松田「あぁ。。お前もな。」
松田陣平はすこし真剣な顔で答えてくれた。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時