15、あなたside ページ16
「中岡様…そろそろお開きにされては?」
中岡「あっ…そうだな。今日は酔いが深いようや
」
それはそうだ。
中岡のコップに降谷さんから念の為とポーチの中に入っていた睡眠薬をすこしずつ入れた。
しつこい時に使うために…。
「店長〜おかえりです!」
店長「中岡様。今お迎えが玄関で。」
ふらふらな中岡を玄関まで支えて車まで乗せると中岡は窓を開けた。
中岡「ならRio待ってるからな」
「ええ。」
微笑み返して車がいなくなるまで手を振り続けた。
店長「しつこい客は本当に困る…Rioちゃんも今日は本当に助かったよ。あの方の対応に困ってたんだ。」
「いえ。」
プルルル
まるで見ていたかのように電話がなる。
店長「なら俺は戻るから。よかったら着替えて帰っていいからね。」
「はい…気遣いありがとうございます」
そう言うと店長は店の中に行ってしまいそれを確認しポーチの中から電話を出すと名前は安室透。
降谷さんからだ。
ピッ
「すみません!出るのが遅れて」
降谷「大丈夫だ。それより上手くいったみたいだな。それより、」
「?降谷さん?、」
妙な間があくので問いかけてみると降谷さんには珍しく言葉が詰まっていた。
降谷「辛かっだろ。知らない男性にベタベタ触られるのわ。」
私は電話越しにびっくりしてしまった。
まさか降谷さんがそんな事を気にしてくれてたなんて、、
「いえ、降谷さん。これも任務です。お役に立てたならいいんです。潜入捜査も男性が入り込めない場所に入るのは女性の役目です。」
降谷「お前は…強いな。」
「いえ。仕事ですから。」
降谷「…気をつけて帰って来いよ。、」
「もちろんです、」
ピッ
と切るとなぜか私の頬は熱をおびていた。
男性に仕事で心配されるのは陣平以来だった。
でも降谷さんはなぜか陣平とは違う感じがした。
「なんでだろう…同じ男性なのに。」
ポーチの中に携帯をしまい私は店の中に戻り控え室へと足を運ぶ。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時