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ある日の事だった。
事件が終わり久々に自分の部署の机を見た時だった。
白い封筒の中身に書かれた文字にAは目を見開いていた。
「移動…?は??」
まさかこんな時期はずれに…とAが思っていると隣の席の松田陣平が紙を奪いじーっと見ていた。
「ちょっと…一応それ極秘なんだけど。」
松田「お前を欲しがる奴もいるんだな。」
「失礼じゃない…?」
ギロっと松田の方を睨み大きくはぁとため息をつくとAの肩をぽんぽんと松田は軽く叩いて“まあまあ”となだめていた。
「ちょっと…一応上層部に講義してくるわ。」
そう言い紙を持って立ち上がる。
松田「…まぁ無理だな。」
「わかってるわよ…。」
また深くため息をつくと松田に手を振り扉に手をかけてAは部屋を出ていった。
そんな物静かになった部屋で松田はじーっとドアを見つめていた。
松田「公安……か。」
タバコの煙を口から出すとふっと笑い残り少ないタバコを灰皿で消して窓の方を見る。
松田の瞳は微かに揺れ動いていた。
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作者名:たまごん | 作成日時:2018年7月10日 0時