困惑 ページ3
光一side
運命?救世主?
いや、そもそもこの世界、何か危険でも迫ってるのか?
すみれが顔を寄せて、ボソボソとささやく。
「ねえ、あの子、有名子役ってやつ?」
「いや、おれも聞いたことない。多分これは…中二病、だな」
一応説明すると、中二病とはまるで漫画や小説、ファンタジーのような世界が頭の中に広がっていて、自分がその主人公、といったような妄想を繰り広げる人のこと。他にもジャンルはあるけど、多分如月はそのタイプ。
ちなみにこの会話の間、教室は如月の発言に凍りついている。
恐る恐るといった様子で福永先生が声をかけた。
「き、如月…自己紹介を…」
「エターナル…私のことをあまり皆に知らせない方がいいわ…私のことは、選ばれし隻眼の少年だけが知っているだけで十分よ。まあ言うとするなら。私に関わると、危険な目に遭う。以上よ」
「は、はあ…いや、如月?これから一緒に過ごすみんなに、好きなものとか、いろいろ…というか、エターナルって何だ?」
「あら…申し訳ないわ。私の思考についていけない、か。まあ私の思考に追いつけるのはやはりあの子だけ…」
エターナル…永遠?
あ、もしかして福永先生の「永」を「永遠」として呼んでるのか。
というか、なんで英語呼びなんだ。
「…えーと、如月の席は徳川の後ろで大丈夫か?視力とか心配だったら前でも」
「フッ…私には何の欠点も無いわ。視力も一光年先まではっきりと見えるの」
「あ、そうなのか」
福永先生、もう受け入れたな。
如月はスタスタとこちらへ歩いてくると、おれの後ろに用意された机に座った。目を伏せて位置を確認している。
…今日から、また騒がしくなりそうだ。
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河合 - 如月ちゃんドストライクで好きなんだが。かわゆす。私の方においで (2022年6月14日 18時) (レス) @page1 id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
春桜 - なにがあった。弟君。オオ…('o';) (2022年5月4日 18時) (レス) @page7 id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
ぺん太 - 弟くんキターヾ(°∀° )/ー! (2022年4月16日 17時) (レス) @page6 id: 1f3dfec746 (このIDを非表示/違反報告)
渚橋の部屋 - お役に立てて良かったです!! (2022年4月5日 12時) (レス) id: 9bce8148b0 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - 渚橋の部屋さん» おうふ…よくやるやつ…指摘ありがと… (2022年4月4日 11時) (レス) id: 28ca9da869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時:2021年11月18日 19時