2人でひとつ【rb】#2

13-1.信心 ページ21

貴方side

─目が覚める。

見慣れない天井だ。

『…痛くない。』

昨日とは違う、痛まない体を起こし、足元に重みを感じる。

その方向を見ると

『しんぺい神さん…。』

しんぺい神さんが私の足のそばで、顔を伏せて寝ていた。

…彼が、付きっ切りで見てくれたのだろうか。
迷惑をかけたと言う気持ちと、不安の気持ちが募る。

このままこっそり出ていってしまおうか。
それとも……なんて考えているうちに

sn「ん…？…！お、起きた？体調どう？」

しんぺい神さんが目を擦りながら体を起こした。

『あ、はい。大丈夫です。』

sn「そっか、よかった…。」

ほっと安堵の表情を浮かべるしんぺい神さん。

『えと、ありがとうございました…私は、帰りますね…』

どうか、理由は聞かないでくれ。私はそう願うしか無かった。が、

sn「医者として聞く事とかあるから、ちょっとだけ待ってくれないかな…？」

手首を掴まれ、有無を言わせない顔をされる。

ダメだったか…。

sn「無言は肯定と見なすけど…いい？」

だって、そんな顔をされたら皆何も言えないですよ、しんぺい神さん。

sn「…ごめんね、すぐ済むから。」

…私はその言葉に、ただ俯くことしか出来なかった。

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